MIT Technology Review記事「China’s losing its taste for nuclear power. That’s bad news.  加速する『原発離れ』 中国がとどめを刺す可能性」(PeterFairley)の内容が参考になると思う。

 
Peter Fairley MIT Technology Reviewの契約編集者として、エネルギーのより懸命な使用こそ、気候変動を食い止めるカギだと考えています。10年以上にわたって、エネルギー関連の最新技術を追いかけ、ディスカバーやスペクトラム、ネイチャーなどの媒体に関わってきました。3分の1をパリからの記事に費やし、アジアやラテンアメリカ、アフリカでも働いています。2001年〜2013年にかけて、フェアリーは環境ジャーナリスト協会の理事および幹部を務めました。
 
 
世界が原子力利用から遠ざかろうとしている中、原子力をもっとも推進していた中国がそのコストと安全性の問題に直面しており、表向きは原発推進の立場を維持しているものの、原発大手さえも再生可能エネルギーへのシフトを始めているらしく、原子力のテクノロジーは、中国が見放すことで終焉を迎えるかもしれないという。
 
再生可能エネルギーへの移行と原子力からの撤退は、電力企業にとっては堅実なビジネス戦略かもしれないが、気候変動の脅威に面した世界にとっては無炭素発電という選択肢が1つ減ることを意味している面もある。
 
中国の原子力への野心が弱まった場合、世界の原子力テクノロジーの可能性にとどめを刺すことになるかもしれないという指摘は的を射ていると思う。
 

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁