キボティクス(Kebotix)と呼ばれるスタートアップ企業が開発したロボット装置は、機械学習とロボットによる自動化が今後数年の間に材料科学に革命を起こす可能性を示しているようだ。

MIT Technology Review記事「A robot scientist will dream up new materials to advance computingand fight pollution 機械学習+ロボットでほぼ『人間の介在なし』材料科学革命の衝撃」

(Will Knight AI担当上級編集者)
 
化合物や材料の設計において、ソフトウェア・アルゴリズムは一般的に使われているが、そのプロセスは時間がかかり大雑把だという。
 
一般的に、ロボットは素材をわずかに変えてひたすらテストを繰り返し、可能性のある新たな創造物を闇雲に探すだけだが、機械学習とロボット工学を活用すれば、このプロセスを遥かに迅速かつ効果的に実行できる可能性があり、キボティクスは、この考えを実践しているスタートアップ企業の1つのようだ。
 
とりわけ、汚染物質を吸収したり、薬物耐性の真菌感染症に対抗したり、より効率的な光電子工学の材料として役立ったりするかもしれない新たな化合物を発見できる可能性があり、同社のソフトウェアは、既知の特性を有する分子の3次元モデルを使って学習するものらしい。
 
さらに今後、電子応用向け分子の開発に着手した後、新ポリマーや新合金の開発に取り組む予定のようだ。
 
キボティクスは、ハーバード大学のアラン・アスプル・ギュズィークの研究室に勤めていた研究者たちが創業したが、アスプル・ギュズィークは、2018年に入ってからハーバード大学を離れ、カナダのトロント大学内に研究室を立ち上げているようだ。
 
マサチューセッツ工科大学(MIT)のベンチャー・キャピタル「ジ・エンジン(The Engine)」に基盤を置くキボティクスは、最近、500万ドルの資金を調達したという。
 
ちなみに、キボティクス創設チームのメンバーは全員、米国への移住者というのは時節柄面白いが、この投資ラウンドは、移民起業家に特化して資金提供をする投資会社「ワン・ウェイ・ベンチャーズ(One Way Ventures)」の主導で実施されたもののようだ。
 
キボティクスの創設者たち:
アラン・アスプル・ギュズィーク、デニス・シェベルラ、ジル・ベッカーCEO、セミオン・サキン、クリストフ・ クライスベックCPO(最高製品責任者)

 
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IT起業研究所ITInvC代表 小松仁