CGI(ComputerGenerated Imagery)の進歩は、著名な俳優が年齢や死に縛られなくなることを意味し、デジタルで復活した俳優たちが、本人の死後も稼ぎ続けることになりそうだと、MIT Technology Review記事「Actors are digitallypreserving themselves to continue their careers beyond the grave エンタメ界に異変、死後も稼ぎ続けるデジタル俳優たち」が伝える内容が面白い。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のキャリー・フィッシャーからワイルド・スピード・シリーズのポール・ウォーカーまで、死後に魔法のように「若返った」俳優たちが映画のスクリーンに登場する機会が増え、時として彼らは舞台にまで登場しているという。
一部の俳優や映画スタジオは、スキャニング技術で役者を3Dデジタルで複製保存するのが当たり前になるという避けがたい未来に向け、熱心に準備しており、スターが困ったことに亡くなってしまったとしても、世代を超えた大作の独占販売権で大金を稼ぎ続けられる、適切なテクノロジーにしかるべき金を掛ければ、スーパースターも人気キャラクターも永遠に金を稼げる存在になるというわけである。
ビジュアル・エフェクト専門会社のデジタル・ドメイン(Digital Domain)は、宣伝はしていないが個人のセレブも顧客として抱えているらしい。
数百個もの球体状に配置された専用LEDライトを使用して、その人の顔をあらゆる角度から毛穴に至るディテールまでキャプチャーし、数秒間で大量の画像を記録でき、光はさまざまな色を放射し、屋外のあらゆる条件をエミュレート、これによって、ディテールに優れ、色味や影、反射の度合いなどが正確な肌の質感を実現できるようだ。
2019年に公開予定の『キャプテン・マーベル』に出演しているサミュエル・L・ジャクソンのように若い頃の自分をスキャンしておくことで、その頃の役も自分で演じられるようになるし、自分の画像をスタジオとライセンス契約しておくことで、死後も家族に収入を与えられるかもしれないという。


IT起業研究所ITInvC代表 小松仁