ニュージャージー州在住、作家・ジャーナリストの冷泉彰彦さんが、「五輪対策のサマータイムで健康被害はあるのか?」と論じているのが興味深い。

米欧の場合は、緯度が高い地域を中心に「日照時間を活用しよう」という発想が原点にあり、例えば、アメリカの場合、夏の暗くなる時間を「1時間伸ばす」ことで、平日の帰宅後にスポーツを楽しむということは、すっかり定着しているようだ。
「日照」を「良いもの」だとして利用しようというのが高緯度地方のサマータイムだと言え、省エネ効果ということで言えば、夕方から晩にかけての照明コストの削減ということになるわけである。
ところが、今回の東京五輪へ向けてのサマータイム構想は、全く違い、日照時間を「良いもの」として活用しようというのではなく、反対に酷暑対策として、昼間から夕方の時間を避けるのが目的であり、7月から8月においては、24時間の中で「ここしか涼しくない」という日本標準時の5時から7時の時間帯を何とか有効活用しようというものである。
健康への影響ということでは、熱中症対策という効果を考えれば救命になるケースも想定されるわけで、「時差による負荷」を上回る効果が生まれるかもしれないという。
業務用・民生用のソフトウェアに関しては、アルゴリズムとしてはそれほど複雑なものでないので、綺麗なプログラムであれば大した負荷にはならない、グローバルな汎用ソフトであれば、国別の設定パラメーターを変えれば対応可能だとみているようだ。
日本全国で筋の悪いプログラムが大量にあって、とても修正が間に合わないというのであれば、時計をずらすのではなく、予定をずらす方法で対処を検討してはどうかというのは、的を射ていると思う。
つまり始発電車が午前3時半とか、出勤が午前6時、五輪のマラソンのスタートは、いっそ午前5時、昼食タイムは午前10時、その代わり、終電は22時30分、退社時間は18時厳守という方法で、実務的な検討をしてみる価値はあるはずというのもよく理解できる。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁