MIT Technology Review記事「An AI-driven robot hand spent a hundred years teaching itself torotate a cube バーチャル環境で『特訓』 器用な動きを自己学習するロボットハンド」(Will Knight  AI担当上級編集者)の内容が興味深い。

 
 
このロボットハンドの俊敏さは人間の手とはまだまだ比較にならないレベルで、工場や倉庫で利用するにはまだあまりにも不器用だが、それでもなお、この研究は機械学習によってロボットの新たな能力を発見しようとしており、さらに将来、ロボットがバーチャル世界で新たなスキルを自己学習するようになり、ロボットのプログラミングや訓練のプロセスが大幅に短縮される可能性があるという。
 
「ダクティル(Dactyl)」と名付けられたロボット・システムを開発したのは、シリコンバレーの非営利団体オープンAIOpenAI)の研究チームらしい。
 
アルファベット(グーグル)の子会社ディープマインドは、強化学習を使ってアルファ碁(AlphaGo)を生み出したが、非常に複雑で難解なボードゲームである碁を、人間を超える能力で打つ方法を自己学習するコンピューター・プログラムである。
 
他のロボット研究者たちも強化学習をしばらく試していたが、現実世界の複雑さや予測不能性を模倣することが難しく、挫折しているらしく、オープンAIの研究者たちは、バーチャル世界にランダム変動を持ち込むことでこの課題を克服したという。
 
ロボットは、摩擦やロボット本体の雑音、物体がものに隠れて部分的に見えないなど、現実世界においてさまざまな要因が与える影響についても考慮できるようになったという。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁