米株式市場で時価総額の上位5位を占めるアップル、アルファベット(グーグルの持ち株会社)、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックのITビッグ5は、圧倒的な事業基盤をもとにデータ、資金、人材の資源を握り、若い企業は良いアイデアがあってもビッグ5に太刀打ちするのは難しい、という状況を日経紙が伝えている。
米調査会社ピッチブックによると、5社は2000年以降に600社超の企業を買収し、総額は20兆円規模に上る、米データ会社CBインサイツによると最先端のAI分野の企業買収(11~16年)は首位がグーグル、3位はアップルらしい。
起業をめざす若者の間でもビッグ5への売却は有力な出口になった、時間をかけず資金回収し、新たな技術やサービスの開発に向かえるというのは、よく理解できるし、逆に有力な出口戦略といえるのではないだろうか。

IT起業研究所ITInvC代表 小松仁