米紙ウォールストリート・ジャーナルによれば、米国のEC市場シェアの約40%を占有するアマゾンは、「エコー」でスマートスピーカー市場の約75%、アマゾンウェブサービス(AWS)でクラウドコンピューティング市場の40%以上のシェアを獲得しているようだ。
 
アマゾンが、世界で最も優良な企業だと考えられる主な理由は、以下の3つだという、ForbesJapan記事の内容が興味深い。
 
1)持続可能な競争上の優位性
 
市場シェアにおける主導的地位は、以下の3つの要素によってもたらされるとしている。
 

    顧客に提供する価格当たりの価値

アマゾンの顧客にとって、こうした基準となる要素に含まれるのは、「価格」と「迅速な配送」、「信頼できるサービス」で、アマゾンはこれらの基準において、競合各社より優れているという。
 

    活用できる規模の強み

何百万人もの顧客を抱える大企業の場合は特に、顧客を獲得し、維持するために高い能力が必要とされるいくつかの側面があるが、アマゾンは、そうした側面に含まれる「製品・サービスの幅広さ」、「注文に対応する効率的なサプライチェーンの運用」、「優れた顧客サービス」において、特に優れた能力を発揮しているという。
 

    持続的な競争力

戦略をまね、新たな成長機会を勝ち取ろうとする競合他社の一歩先のポジションを、常に維持できる大企業はほとんどないという。
 
2)最高経営責任者の優れた能力
 
規模や成長の速度で世界トップレベルの企業のCEOたちは、例えば、アマゾンのジェフ・ベゾス、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、アルファベットのセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジなどのように、創業者でもある場合が多い。
 
3)新事業が新たな収益源を創出
 
アマゾンの業績が「FANG」に含まれるその他の企業(フェイスブック、ネットフリックス、グーグル)を大幅に上回る理由の一つは、新たな計画を複数の分野において実行に移し、利益を上げていることとしている。
 
例えばアルファベットは依然として、利益のほぼ全てを広告収入から得ている、というのは間違いないだろう。
 
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
 

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