新しいテクノロジーの成熟度や採用率を示すガートナーの「ハイプ・サイクル」で、IoTは、昨年ぐらいまで“「過度な期待」のピーク期”にあったが、“幻滅期”に入った(?)という見方があるようだ。
実用化まではまだまだ距離があると、課題が浮き彫りになってきたとして、シスコシステムズ鈴木和洋専務(IoT事業統括)が、2つ挙げているのが参考になると思う。
(1)データを効率的に、しかもセキュアに取得しなければならない。
汚いローデータのままでは処理できないので、データを正規化する必要もある。
(2)1社では何もできないため、各社各様の狙いや意図があるなか、それをまとめていくことの難しさ。
どんな新しいテクノロジーも、“黎明期”から“本物”になっていくためには、このサイクルを経る必要があるという指摘は、的を射ていると思う。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
