ロボットやIoTの専門メディア「ロボティア」代表の河 鐘基(ハ・ジョンギ)さんが、「国連がAI・ロボット動向を監視する常設組織設置へ」とForbsjapan上で紹介している内容が興味深い。
英ガーディアンは、国連がAIおよびロボットの導入による大量失業、また戦争勃発の脅威を監視する常設組織を、オランダ・ハーグにて設置・運営することにしたと報じているらしい。
同組織の名称は「人工知能・ロボットセンター(Centre forArtificial Inteligence and Robotics)」で、AIおよびロボットが人間の仕事を奪うリスクや、犯罪集団もしくは“ならず者国家”による自律ロボット兵器の展開を想定し、動向を集中的に監視していくという。
テスラ・モータズのイーロン・マスクCEOなどAI・ロボット分野のリーダー100人余りが、兵器にAIを搭載することで“負のイノベーション”が起こる可能性があると懸念を表明し、国連が人工知能ロボットの危険性を防ぐために行動をすべきだと主張していたが、今回、それが実現する形ということになるようだ。
ただし、自律AIロボット兵器に関して言えば、ならず者国家や犯罪集団だけではなく、米国や英国、中国、ロシアなど大国が中心となって開発を推し進めている現状があり、今後の展開は単純ではないかもしれない。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
