米グーグルの持ち株会社アルファベットが、法人市場(工場や病院想定)に特化したメガネ型のウエアラブル端末「グラス・エンタープライズ・エディション」を発表、というニュースは興味深い。
グーグルは2013年に初代「グーグルグラス」を限定発売したが、プライバシー侵害への懸念などから15年に販売を中止していたので、まだ開発プロジェクトが活きていたのかという驚きがまずある。
法人向けに用途や機能を絞り込んで製品開発を進めてきたらしい。
新端末は工場や倉庫の作業員が透過型のディスプレーにマニュアルを表示しながら作業をしたり、医師や看護師による医療記録の作成負担を軽減したりする用途を想定しているらしく、米GEや物流大手の独DHL、大手医療機関の米ディグニティーヘルスなど50社以上が使い始めているようだ。
当面は米国と欧州のみで販売、日本での販売は未定らしい。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
