警備ロボットが既にアメリカ社会で活躍している状況を、Ventureclef代表の宮本和明さんが紹介している内容が興味深い。
例えば、シリコンバレーに拠点を置くベンチャー企業Knightscopeは「K5」と呼ばれるセキュリティロボットを開発しており、多種類のセンサーを搭載し屋外の警備で使われているようだ。
Microsoftがキャンパス警備でK5を採用したことでも話題を集めたらしい。
さらに、Knightscopeは小型ロボット「K3」を投入、K3は建物内部を警備するためのロボットで、K5に比べて一回り小さな形状となっているようだ。
サンフランシスコで開催されたセキュリティカンファレンス「RSAConference」でK3が紹介されたらしく、人間に代わりオフィスを警備するロボットで、高度なセンサーとAIを搭載し自律的に移動するようで、形状が小型化しただけでなく、対人関係を考慮したキュートなデザインとなっているのは面白い。
また、シリコンバレーに拠点を置くCobalt Roboticsにより開発されたロボットは、「Cobalt」という名前で、屋内警備を担うセキュリティロボットとして登場している。
ロボットは多種類のセンサーを搭載し自律的に移動するが、ここにはComputerVisionやAIなど先進技術が使われており、プロモーションビデオをみるとCobaltはロボットというより家電に近いイメージのようだ。
いまロボットは、オフィス、銀行、病院、高齢者介護施設、ホテル、小売店舗など商用施設で受け入れられており、警備機能だけでなく、ここでは既に多種類のロボットが稼働し企業の効率化を支えているらしい。
これら企業環境はロボットにとって自動走行しやすい場所で、企業のオフィスを例にとると、レイアウトが固定で通路が明確で、そこで働く社員は社会的な行動を取るので、ここがロボット適用のスイートスポットで事業が急速に拡大している、というのは尤もだと思う。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁


