シリコンバレーを拠点とするアーリーステージのベンチャーキャピタルScrum Venturesのサイトの、「『進化を共有する』テスラに見るIoTの作り方」の内容が興味深く参考になる。
これまで、クルマのUIは多くのハードウェア製品と同様、出荷された後に変化することはなかったが、Teslaはソフトウェアアップデートにより、機能面だけでなくUIも大きく変化するため、大げさな言い方をすれば全く新しいクルマになったような感覚を覚えるというのは、よく理解できる。
また、10月19日以降に製造されるTeslaには、「将来的に完全自動運転を実現するのに必要なハードウェアを全て搭載」すると発表されている。
①8つの光学カメラ、12個の超音波センサーが搭載。最大250mまで認識可能。
① 全てのモデル(ModelS, ModelX, Model3)に搭載。
③車載コンピュータの能力は従来の40倍に(Nvidia製)。その場でニューラルネットワークを走らせて、センサーからの入力を処理。
④完全自動機能が完成するまでも、”ShadowMode“でテストを続ける。
① 完全自動機能が完成した場合、追加費用($8,000)を支払うことでアップグレード可能。
「IoTしてのTesla」は、クルマに限らず、様々なハードウェアのIoT化の参考になるのではないかというのも面白く、スマホやTeslaのように、買った後もどんどん進化していく、そんなハードウェアが増えたらいいというのは、尤もだと思う。
IT起業研究所ITInvC代表 小松仁
