
Deep Learningの実力と限界について、New York UniversityのGary Marcus心理学部教授が、2015年8月人工知能学会「SmartData Conference」 で講演した内容を中心に、Ventureclef代表宮本和明さんが報告している内容が興味深く参考になりそうだ。
未来学者Ray Kurzweilは、特異点「Singularity」として、ムーアの法則に見られる技術の「幾何級数的進化」を根拠に、人工知能が2045年に人類の英知を追い越すと述べているのは、よく知られるところである。
これに対して、人工知能が人類を追い越す特異点「Singularity」は来ない、深層学習「Deep Learning」が大流行しているが壁に突き当たる、人工知能は目先の技法にとらわれることなく本来の目的に向かって進め、つまり人工知能は人間のインテリジェンスを目指せ、というショッキングで考えさせられる講演だったらしい。
Marcus教授は、Singularityに対し、幾何級数的な進化はハードウェアの部分で、人工知能を司るソフトウェアの進化は緩慢であり、人工知能は我々が考えているより”未熟”である、という考え方があるようで、Deep Learningを含む人工知能の技法を正しく理解し、その限界を知ることが重要としているらしい。
人工知能開発者を前に、このように厳しい意見が続き、会場は重い空気に包まれたようで、改めて指摘されるまでもなく既に分かっている、との雰囲気も感じられたらしいが、人工知能は本来の目的を見失っているという指摘には、賛同する開発者も少なくなかったようだ。
http://ventureclef.com/blog2/?p=2827