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米シリコンバレーのベンチャーキャピタリスト原丈人さんが、欧米諸国の「会社は株主のもの」と考える株主資本主義では不十分とし、株主だけではなく株主に加えて従業員、顧客、取引先、地域社会、さらには地球全体を指す社会全体に広く利益を還元する会社を高く評価し、むしろ高度成長期の日本企業のような会社を「善い会社」と考え、この善さを定義する考え方として、「公益資本主義」を提唱しているのは、実に興味深い。

社会の構成要素を「ステークホルダー(利害関係者)」と位置付けてしまわず、「社中」、共通の目的を持つ仲間と捉えているのも面白い。

株主資本主義で重視されているのはROEだが、株主の視点だけでは不十分であり、従業員への貢献度を見るなら給料や福利厚生、教育なども考慮すべきだろうし、顧客なら製品やサービスの安全性、取引先なら取引価格といった具合に、すべての社中に対して貢献できているかどうかを表せる指標、ROC(return on company)ともいうべきものが要るとしているようだ。

名古屋大学大学院多元数理科学研究科の宇澤達(うざわ・とおる)教授と共に、数式を組み立ててROCを作れないかを検討しているらしく、早期の完成を期待したい。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150218/277694/?n_cid=nbpnbo_mlp&rt=nocnt