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北海道大学大学院保健科学研究院機能回復学分野宮本顕二教授と、奥様の桜台江仁会病院(札幌市)認知症総合支援センター長・内科部長の宮本礼子さんが、「欧米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか」について論じている内容が興味深く参考になる。

日本のように、高齢で口から食べられなくなったからといって胃ろうは作らないし点滴もしない、肺炎を起こしても抗生剤の注射もせず内服投与のみで、したがって両手を拘束する必要もなく、多くの患者は、寝たきりになる前に亡くなっているため寝たきり老人がいないのは当然という。

高齢あるいは、がんなどで終末期を迎えたら、口から食べられなくなるのは当たり前で、胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは非倫理的であると国民みんなが認識しており、逆に、そんなことをするのは老人虐待という考え方さえあるそうだというのは、日本の現実との違いに驚くと同時に、目から鱗という感じもする。

お二人が、「将来、原因がなんであれ、終末期になり、口から食べられなくなったとき、胃ろうを含む人工栄養などの延命処置は一切希望しない」を書面にして、かつ、子供達にもその旨しっかり伝えているというのは、とても参考になると思う。

私も、日本尊厳死協会の会員登録をしており、「傷病が不治であり、かつ死が迫っていたり、生命維持装置無しでは生存できない状態に陥った場合に備えて、私の家族、縁者ならびに私の医療に携わっている方々に次の要望を宣言いたします」として、次の3項目に署名している。

(1)私の傷病が、現代の医学では不治の状態であり、既に死が迫っていると診断された場合には、ただ単に死期を引き延ばすためだけの延命措置はお断りいたします。

(2)ただしこの場合、私の苦痛を和らげるためには、麻薬などの適切な使用により十分な緩和医療を行ってください。

(3)私が回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った時は生命維持措置を取りやめてください。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=60441