Eric Schmidt、Jonathan Rosenbergの「How Google Works(私たちの働き方とマネジメント)」には、読んでいくと、興味深く参考になる部分が多い。

例えば、「アンドロイド」のオープン選択について、次のような一節がある。

「アンディ・ルービンをはじめとするアンドロイド出身組は当初、クローズにすべきだと考えていたが、セルゲイ(グーグル共同創業者)はその逆を主張した。

なぜオープンにしないんだ? 
アンドロイドをオープンにしたほうが、細分化されたモバイルOSの世界で、一気にスケールすることができるじゃないかと。

一方、アップルはiPhoneのベースであるiOSをクローズとした。
規模よりコントロールを維持することを選択したわけだ。

オープンソースを選択したアンドロイドは驚異的な成長を遂げ、そのおかげでグーグルはパソコンからモバイルへというプラットフォームの変化にスムーズに対応できた。

iOSはクローズ・システムのまま、すばらしいスケールと収益性を達成した。

新たな事業という観点からいえば、どちらの道も勝利につながっていたわけだ。

ただ、ここで重要なのはiPhoneの成功の根底には、グーグルの検索のケースと同じように、急速に変化する業界において明らかに他を圧倒する優れたプロダクトを生み出すような比類なき技術的アイデアがあったということだ。

クローズ・システムでもこれほど強烈なインパクトを発揮できるプロダクトがあるなら、挑戦してもいいだろう。

だがそうではない場合、初期設定はオープンにしたほうがいい。」

また、ライバルに追随していく危険について、以下のような一節がある。

「ライバル企業の動向を気にするビジネスリーダーが多いことには、よく驚かされる。

ライバルの動向へのこだわりは、凡庸さへの悪循環につながる。

ライバルばかり見ていては、本当にイノベーティブなモノは絶対に生み出せない。

あなたとライバルが市場シェアの数パーセントをめぐて争っている間に、そんなものはまったく気にしないほかの誰かが出てきて、新しいプラットフォームをつくり、市場を一変させてしまうだろう。」