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ウォール・ストリート・ジャーナル アジア経済主席特派員・中央銀行担当エディターでピュリツァー賞も受賞しているジェイコブ・スレシンジャー氏が、「アベノミクスのジレンマ―破壊的再生か安楽な衰退か」で論じている内容は、興味深く考えさせる点が多い。

2009年の終わりに日本に越してくる以前、日本が「景気後退」、「停滞」、「不振」といった言葉で表現されるのをよく目にしていたが、引っ越しを終えて落ち着くと、より適切だと思われたのは英語の「comfort」に意味が近く、便利、信頼性、安全性、魅力など幅広い美徳が表せる「快適」という言葉だったという。

世界の日本に対する認識と国内で感じる雰囲気、並外れた豊かさの格差に衝撃を受けたというのは、よく判る。

日本の現代の政治経済の問題を、デフレ主義対リフレ主義という特徴的な緊張関係があり、それぞれが思い描く日本の将来像も全く異なっている点としているのは、尤もだと思う。

結局、二つの大きな疑問に集約されるとし、一つはアベノミクスが日本の代謝作用と野心を高めることに本当に成功できるのかだとしているが、二つ目に挙げた、長く続いた日本のデフレ時代をアベノミクスによって終わらせることができるとしても、日本は本当にそれを望んでいるのだろうかという点は、最初に挙げた点に繋がるもので、今回の総選挙で選挙民自身が本当によく考えて判断すべきことと改めて感じる。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB11920364258490754648804580312340244036482