Displaybank/IHS 「 AMOLED TV 技術と市場 - 2014」によると、大型OLED TV技術に関し、予想より低い歩留まり率と高コストのため量産開始を躊躇するメーカーや、歩留まり率の確保と低コストの達成までは量産の具体的な計画は立てないというメーカーも出てきており、多くのパネルメーカーが大型OLEDパネル事業に消極的になっているらしい。

LCDの課題であった色の再現率、視野角、曲面パネルの実現などが急速に改善されてきている上、10年間構築されたLCD産業の豊富な供給先と価格競争力は、量産に入ろうとするOLED産業の立ち位置を脅かしているというのは、理解できる。

TVパネル開発メーカーは、有機発光層を溶液印刷工程で処理し、有機物の使用効率を高め、熱蒸着の生産性を上げることで注目されているSoluble Printing技術と、Glass Substrateでは不可能なBendableとFoldableTVを可能にすると見られ、今後のテレビ市場革新材料としても期待されるFlexible Substrate技術工程を組合せる技術を協力して開発中の模様だ。

生産性が改善され、LCDとの明確な差別化が確保できれば、大幅成長はスピードアップされると見ているのは、的を得ていると思う。

http://www.displaybank.com/_jpn/research/report_view.html?id=951&cate=2