
有名人が頭から氷水をかぶる「ALSアイスバケット・チャレンジ」ビデオがネット上を飛び交っていることについて、TechMom海部美知さんが考察しているのが面白い。
一般にアメリカでは、非営利団体のためのファンドレイズとは、日本の「飲みニュケーション」みたいなものといい、「酒を飲む、飯を食う」という直接的な目的より、集まってみんなで騒ぐことの方が重要というのと同じで、「ALSの研究」などの目的は半分ぐらい、残りは「お楽しみソーシャルイベント」なのだという。
また、アメリカは個人が金持ちになることを奨励するために税制は金持ちに比較的有利にできており、その代わりに金持ちになったら、自分の選んだ社会貢献活動に寄付すべしという感覚が社会に組み込まれているという背景はよく理解できる。
非営利団体のソーシャルイベントは現代アメリカの「社交界」というのも尤もだと思う。
ところで、氷水チャレンジの源流は、2013年後半から14年前半にかけ、北部アメリカのソーシャルメディアで流行した「コールド・ウォーター・チャレンジ」というもののようだ。テレビに最初に登場したのは、今年6月30日の「ゴルフチャンネル」だそうで、ソーシャルメディア上での著名人としても、ゴルファーたちが最初の流行を作ったようだ。
その中の一人、グレッグ・ノーマンから指名を受けたNBCのニュースキャスター、マット・ラウアーが、冷たい水をかぶるところが朝のニュースで流れたらしい。
スポーツ界を巡った後、ニュージャージー州の知事クリス・クリスティが、ニュージャージーのアイスホッケーチームのCEOから指名を受け、自分の後のチャレンジ相手として、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグを指名したあたりから、西海岸のテック業界に飛び火し、ザッカーバーグは、このニュージャージーのプロジェクトで一緒に寄付をしたビル・ゲイツを指名したが、ゲイツのビデオはユーチューブ上で1580万ヒットを稼いでいるということで、さすが、ゲイツというところか。
ところで、Appleのティム・クックCEOもやっているが、もしスティーブ・ジョブズが存命であったとしても、きっとやらないだろう、そういうノリではないからだというのは、よく理解できる。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20140828/270509/