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「電子情報通信と産業」の著者で技術ジャーナリストの西村吉雄さんが、日本電子産業の衰退に関し、成功体験から産業全体が抜け出せない状況など長期的視点からのまとめを論じている内容が、興味深く参考になると思う。

2013年、日本電子産業の貿易収支は赤字に転落、とりわけ赤字額が大きいのはコンピュータ関連装置と通信機器で、天然ガス輸入増による増加赤字額に匹敵するというのは、厳しい現実だろう。

1990年代以後、世界の電子情報通信産業は、「設計と製造の分業」に向かい、半導体ではファブレス設計会社とシリコン・ファウンドリの分業、電子機器ではファブレス・メーカーとEMSの分業、これらの分業がグローバルに発展するといった流れに日本の企業が乗れなかったのは、改めて残念なことだと思う。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140303/337597/

渡辺千賀さんの「テクノロジー・ベンチャー・シリコンバレーの暮らし」で紹介されている、シリコンバレーのエンジェルは多ベンチャーに投資しているが1件当たりは割合少額という内容は面白い。

当初から比較的多くの投資家がいるケースで、「起業の初期の時点で投資家を増やしてはいけない」とも言われるので「話題のベンチャーなのに最初からそんなにたくさん投資家を入れて大丈夫なのか」と思われるかもしれないが、しっかりしたかなり業界共通の投資契約書があり、かつ投資家は個人であってもそれなりの資金力を持つ人に限定され、代わりにそういう人は自己責任を負えるはず、というルールになっていることであまり問題が生じないようになっている、というのは、シリコンバレーの現実なのだろう。
http://www.chikawatanabe.com/blog/2014/04/angel_investment.html#more

IHS/Displaybankのレポートで、従来のディスプレイ産業が、大型化と高画質の実現を中心に製品開発されてきたとすれば、今後は適切価格のフレキシブル・ディスプレイ一般化が発展方向といえる、フレキシブル・ディスプレイは従来のガラス基板ディスプレイと比べ、薄くて軽くて割れないという新たな特性を持つが、この特性が従来のディスプレイが入れなかった市場を代替し、新規市場を創出すると期待されるとしているのは、興味深い。

フレキシブル・ディスプレイ市場は2016年の13億ドルから2023年には677億ドルまで成長すると見られ、フラットパネルディスプレイ市場全体の約20%を占めるという予想に対しては、期待したい。
http://www.displaybank.com/_jpn/research/report_view.html?id=279&cate=6

TechCrunch誌の記事によると、MoneyTreeおよびDJX VentureSourceの調査では、成長期にある非公開企業がベンチャーキャピタリストたちから調達した資金の額は、2001年以来、今が最高らしい。

もちろん、それ以前のバブル期を除いた話であるが、NASDAQは高く、IPOの窓が開き、そして豊富な現金を抱える業界の巨人たちがより多くの人材と製品を買おうと躍起になっているという。

一方、全体として、資金は主に、売上9桁以上の、安定した大企業に行くことが多くなっているのも現実ということで、バブルに向かっている兆候は少ないように見える。

http://jp.techcrunch.com/2014/04/19/20140418raise-now-vc-funding-for-startups-at-highest-point-in-more-than-a-decade/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook

新経済サミット2014でWiL 共同創業者CEO伊佐山元さんがモデレーター役のセッションを、TechCrunch誌が伝えているが、シリコンバレーで活躍する4人の経営者、エバーノート日本法人会長、ソースネクスト代表取締役社長、WHILL共同創業者兼CEO、Treasure Data CEO兼共同創業者の話した内容が興味深い。

シリコンバレーは、来てみると何のリスクもない、まわりには非常にわくわくする人が多い、日本だと気を使うし本来的なじゃないことにエネルギーを使いがちだがシリコンバレーは飽きない、刺激が終わらない場所というのは、説得力がある。

日本でうまくやるうちにみんな先回り心配症候群になっている、その方がうまく出世できるから、そして考えた挙句なにもできなくなっていく、という指摘は的を得ていると思う。

若い人も年配の人も大きな夢を見るべき、ジョブズは常々「宇宙に衝撃を与える」と言っていた、「あとで振り返って、あのときやっておけばな…と後悔する人生はもったいない」と王貞治さんも言っていたというのは、大いに参考になる。

http://jp.techcrunch.com/2014/04/18/jp20140418new-economy-summit/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook