RIETIの党 建偉 (東京大学) 、元橋 一之 (ファカルティフェロー)によるディスカッション・ペーパーで、特許やノウハウなどのライセンス契約、新しい部品や材料の提供、技術コンサルティングなどの技術取引において、大企業と比べて中小企業は、より多くの取引先を相手としているという指摘は興味深い。
 
交渉力が弱い点、技術を収益化する際の補完的な経営資源(生産設備、マーケティング能力など)が乏しく、より一般的なユーザーを意識した汎用技術を開発する誘因が強い点などは納得がいく。
 
読売オンラインに出ている渡辺千賀さんの「こんなに違う!図解 日米IT企業比較」の内容が興味深い。
 
一般的に日本では、ベンチャーを含む米国のIT企業の規模感をかなり小さめに誤解している人がかなり多いように見受けられるとし、最近、時価総額100億ドルで2億5000万ドルを調達したDropboxをはじめとし、PalantirPinterestUberSquareAirbnbWoodman LabsBoxSnapchatの9社など「20億ドル超え未上場ベンチャー」には次のGoogleFacebookという大きな期待がかけられている、「日米ベンチャー環境の最大の違い」は、事業に見込みがあるとわかってからの拡大のスピードにあり、米国では、創業間もないベンチャーに数百億円の資金が投下され、あっという間に数百人、数千人、という規模になっていく、というのは改めて再認識させられる。
 
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日経ビジネス誌に「シリコンバレー起業家たちの肉声」として紹介されている内容が面白い。
 
クラウドサービスの普及により自社でサーバーを構築する必要はなくなり、プログラミングツールの充実でWebサイトの立ち上げなども手軽になったので、スタートアップの起業に必要な時間とコストは、ここ数年で劇的に減少しているらしい。
 
また、ここ数年はハード関連企業の復活が顕著だが、背景にあるのは、3Dプリンターのような新しい製造技術の登場と、クラウドファンディングによるスタートアップの資金調達手段の多様化のようだ。
 
社会全体が『リスクを取ること』を賞賛するのがシリコンバレーで、成功者が身近に存在することで、後に続くスタートアップも彼らの経験とノウハウから大きな恩恵を受けているのも間違いないと思う。
 
起業家精神と能力こそが最も重要視されるというのは事実なのだろうが、テクノロジーへの深い理解や事業機会を見極める分析力、有能な人材とつながる人脈などの点で、やはり学歴や職歴が起業の成功と相関を持つ面はあるのだろうとしているのも、的を得ていると思う。
 
米グーグルのエンジニア部門を率いるレイ・カーツワイル氏は、向こう5年から8年以内により人間に近い検索エンジンが登場する、すぐには答えられなくても、何か役立つものを見つけて、2カ月後に回答が返ってくるかもしれない、それが検索エンジンの未来とみているというWSJ記事は興味深い。
 
Displaybankの「曲面ディスプレイ(Curved Display)のコア特許分析」にあるように、スマホのディスプレイは、第一世代の白黒液晶ディスプレイ、第二世代のカラーTFT(有機EL表示素子)液晶ディスプレイ、第三世代のAMOLED(アクティブ・ マトリクス型)を経て、第四世代の曲面ディスプレイへと進化し、曲面型ディスプレイ技術に関する出願は全般的に増加する傾向をみせており、特に2011年度に特許出願が最も多かったと分析されており、日本(37%)、米国(36%)、韓国(16%)PCT(7%)、欧州(4%)の順で特許出願が多くあったらしく、今後のデッドヒートが予想される。
 
日経ビジネス記事にある、グーグル、フェイスブックが日本で生まれないもう1つの理由、「日本ではエンジニアが評価されない」ことが、大きな阻害要因になっているのではないかという、ギノの片山良平CEOの指摘は尤もと思う。
 
ソフトウエアを作るというのは企画と製造プロセスが一体になっているところがある、ソフトウエアを作れる優秀な人は上にいかないし、上の人は分からないまま、という状況が続いている、アメリカの場合は、スタートアップとしてエンジニアが活躍して、そこで大成功するというのが、スタートアップのエコシステムの中に組み込まれているが、日本の場合だとエンジニアはサラリーマンで一番最下流の人たちみたいな扱いなわけetc・・・納得がいく。
 
Techcrunch記事にある、FAAの規則によれば、ドローンは400フィート以上を飛んではならない、商業目的で飛行させてもいけない、当然ビールの配達もダメ、FAAから電話が1本かかってきて自動操縦のドローンヘリで空からビールの12本パックを届けるサービス・プロジェクトは中止を余儀なくされ、インターネットには憤激の声があふれた、というのは、後々の語り草になるかもしれない。
 
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