中島聡さんが、日の丸家電の凋落の要因をソフトウエアを開発する力の欠如とし、“ゼネコンスタイル”といえる開発体制と、その背後にある人事制度の問題としているのは的を得ていると思う。
「大卒のエンジニアは仕様作りとプロジェクト管理」、「プログラムを書くのは子会社のエンジニア」という形になっているのに対し、米国等ではシェフが実際の料理を作りながらレシピを作るのと同様、設計を担当するエンジニア自らがプログラムを書き「作っては壊し」の過程を経てよいアーキテクチャーを作りあげている。
現場はもちろん、組織のトップもコードを書き続け、その経験を製品開発に生かしてチームを率いている。
メーカーの経営陣がソフトの意味を理解し、社内に正社員としてコードがバリバリと書ける「ソフトウエア職人」を育成しない限り、アップルよりも完成度の高い製品は決して作れないというのは尤もだと思う。
