「日本経済再生に関する3研究所共同公開セミナー」のPRI(財務省財務総合政策研究所)の保井次長による報告「リスクマネー供給によるオープンイノベーションの加速」の中で、国によるリスクマネー供給が民間資金の呼び水となりイノベーションの隘路を打破すること、公的セクターがリスクマネー供給を行うことで収縮した金融機能の補完を行うこと、案件の発掘からリスクマネー供給までをワンストップで実施できるプラットフォームを提供し社内外のリソースを活用するオープンイノベーションを加速させること、公的セクターによるリスクマネー供給に対するガバナンスの仕組みが整備されていること、家計からも成長マネー供給が行われるような資金調達の多様化を進めることの重要性を指摘しているのは、当然と感じる。
http://www.rieti.go.jp/jp/events/13101701/summary.html
 
キヤノングローバル戦略研究所CIGSのビジョン討論まとめの中にある、ベンチャー産業育成に関し、①マーケットの創成、②資金の適時適切な投入、③人材育成・人材の流動性の確保等が重要とし、社会的・政策的ニーズを適切に絞り込み、行政側のベンチャーに対する姿勢を明確にすることも必要ではあるが、最も重要なことは、リスクをとってでも重点を置くべきところに適切な資金が供給されるような仕組みを構築すること、さらにベンチャーの種をビジネスへと育成していくにはビジネス化が適切にできるような人材の育成の必要性を指摘しているのは、的を得ていると思う。
http://www.canon-igs.org/management/vision_2013/20131106_1661.html
 
ネットイヤーグループ石黒不二代社長が紹介するスマートエンタープライズで、業務系だけでなく基幹系や情報系においても「データを分析できる形でログを保管」させる、例えば営業の訪問記録や稟議なども、リアルタイムで分析できる形でとっておけば、あとは分析してわかりやすい形で見える化し改善点を見つけ出し実行すればよいというのは興味深い。労働生産性(就業者1人当たりの名目付加価値)がOECD加盟34カ国中第19位、主要先進7カ国では1994年から18年連続で最下位というように、ホワイトカラーの生産性の低さには定評がある日本企業の汚名を早く返上したいものと思う。
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO62189230W3A101C1X22000/
 
日経ものづくり記事にあるように、試作が増えているという企業が案外多く、しかも最近その傾向がより顕著になり始めているらしい。最近の製品に求められる付加価値は高度化しており、実物を用いなければ評価できないケースが増えてきている点が一つ、さらに3Dプリンターの登場などにより、試作にかかる時間とコストという実利的なハードルに加えて外部に依頼する必要がなくなったために、「試作する」という行為自体に対する精神的なハードルも下がったという点は大きいと思う。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2900U_Z21C13A0000000/
 
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ところで、最近のみずほ銀行の不正融資や食材偽装表示に関し、田原総一朗さんが、組織全体が腐っていくことに気付かず、空気を乱さないことを大事と考え、それが心地よいと考える経営者がいまだに多いということだろう、そのなれの果てが、いま続けて起きている大企業の不祥事なのだと論じているのは、的を得ていると思う。
http://www.taharasoichiro.com/