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TV番組の討論の中で、日本が海外からの人材、顧客を受け入れるために必要とされる点をいろいろ指摘されているが、結局必要なポイントは、日本人の英語の問題に尽きるという話が出ていた。

最近、日経ビジネスオンラインに、投資プロフェッショナル兼NPO法人Living in Peace代表理事の慎泰俊さんが、成毛眞さんの『日本人の9割に英語はいらない』(祥伝社)を引用しながら、問題は9割の人ではなく、「英語が必要である1割の人」が圧倒的に英語をできないことにあると指摘しているのが興味深い。

国際会議でも海外の大学でも、「日本人は英語ができない」のはほぼネタと化しているらしいが、人々は、日本人が英語ができないことにまず驚き、次に、その日本人が中学生の頃から英語をほぼ毎日授業で勉強してきたことに驚くという。

また、ビジネスよりのトピックが多いとしても、なぜ多くの日本企業がTOEICスコアを重視しているのかよく理解できない、ほとんどの国の人はTOEICなんてそもそも知らないし受けたこともない、一方、留学時にそのスコア提出が必要とされているTOEFLであれば、留学をしようと考えている大学生や社会人の英語能力を比較できる点から、英語レベルの横比較をするなら最も良いのはTOEFLだとしているのは、大いに参考になる。

アジア諸国におけるTOEFLスコアの水準では、インド、パキスタン、マレーシア、フィリピン、スリランカが上位5位で、日本は何と最下位である。

OECD加盟国で英語が公用語でない国のテストスコアでも同様に最下位となっているらしい。

日本人のTOEFLスコアの平均点はリーディング18点、リスニング17点、スピーキング17点、ライティング18点らしく、留学を目指しているような、英語を誰よりも必要としている人であっても、「読解偏重」ということではなく、「読・聴・話・書」を含めた総合的な英語力が低いのが客観的事実と受け止めざるを得ないようである。

また、Wikipediaを見る時であっても、日本語のウィキペディアと英語のウィキペディアでは情報量が圧倒的に異なっているのが現実で、英語ができないということは、技術進歩の恩恵によりものすごい勢いで積みあがっていく知へのアクセスが制限されるということでもあるという指摘は大事だと思う。

ところで、イノベーションの世界では、Googleが年次開発者会議「Google I/O 2013」を開催し、基調講演ではAndroid、Chrome、検索サービス、Google Mapsの新機能などが披露されたと報告されている。

モバイル業界を定点観測しているジャーナリスト石川温さんによると、毎年、お祭り騒ぎのように盛り上がるグーグルI/Oだが、今年の基調講演は「原点回帰」ともいうべき内容に落ち着いたもので、スマートフォン向けOS(基本ソフト)であるAndroidの進化が一段落して「踊り場」にあるということを再認識する場となったという。

イノベーションの先頭を走っているGoogleの今後がどうなるか興味深いが、一方、米航空宇宙局(NASA)と協力し、量子コンピュータラボ「Quantum Artificial Intelligence Lab」をNASAエイムズ研究所で立ち上げ、量子コンピューティングによる機械学習の研究目的に、現行のコンピュータでは解決が難しい多様な問題──音声認識、Web検索、タンパク質の折り畳み問題など──を解決するためのモデルの構築に取り組む、Googleは既にモバイル端末の消費電力認識システムなど、量子コンピュータで稼働する幾つかの機械学習アルゴリズムを開発しており、量子コンピュータによる機械学習は非常に創造的な問題解決プロセスをもたらすという発表も別途行われており、こういった展開も今後楽しみである。