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甘粛省敦煌から嘉峪関まで約380km、車で5時間ほどのドライブになる。

瓜州は文字通り西瓜、胡瓜、豆等で有名らしい。

途中の地帯も風力発電設備が目立ち、延々と送電線が続いている。

道路は圧倒的にトラックばかりで、物流の太さを感じる。

南は祁連(きれん)山脈、西はゴビ灘(たん)、東は酒泉盆地に臨む嘉峪関は、万里の長城の西の果てにあたる。

内城、瓮城(おうじょう)、羅城、外城、城壕という部分から構成されており、高さ11mの城壁に囲まれている。

内城には、光化門、柔遠門があり、各々が3層の楼閣を持つ壮大な造りとなっている。

北西方向の長城は、急峻な山に沿っており“縣壁長城”と呼ばれているが、登ってみると息苦しく途中で何度か一息入れないと相当にきつい。

上からは、長城の果てまで見える。

さらに文字通り最西端のポイントまで車で行くと、視界の広がる先は何もない。
まさに悠久の景色と言わざるを得ない。

嘉峪関への帰りに、魏晋壁画墓というゴビ灘(たん)の地下に埋まっている、1,600もの墳墓群の一部を見学した。

旅の途中で、先の王維の「送元二使安西(元二の安西に使するを送る)」と共に、王翰の「涼州の詩」を何度か復唱したのを思い出す。

「葡萄美酒夜光杯 欲飲琵琶馬上催 酔臥沙場君莫笑 古来征戦幾人回」    
葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲すれば 琵琶馬上に催す(うながす)
酔うて沙場に臥するを君笑うこと莫れ(なかれ)
古来 征戦 幾人か回る(かえる) 

お土産に夜光杯をいくつか手にしたのは言うまでもない。

中国の大陸内部を旅して、文化的には日本との共通面を感じる一方、風土の広さ、景色などむしろ米国を旅している時と似たような感じを抱いたのは、我ながら面白かった。