米国人社会について、我々日本人が誤解しやすいのは、米国人男性と同様に、女性も気が強くて表に出たがる性格と思っている点ではないだろうか。
 
このあたりを、フリージャーナリスト肥田美佐子さんが、次のようにレポートしている。
 
『ハーバード・ビジネス・レビュー』(1019日付電子版)が指摘する女性の残念な振る舞いとは、「謙虚すぎること」「要求しないこと」「目立たないようにすること」「黙っていること」の4つである。
 
謙虚さについて、米国ではまじめさよりも押しの強さがものをいい、男性が成功を求めて積極的に世間に働きかけるのに対し、女性は自分だけで業績向上のための努力などをしがちだという。
 
自分から求めないがゆえに出世できない女性も多く、大役への挑戦にはリスクがつきものだが、要求なくしてチャンスなしである。
 
ミーティングなどで発言するのを躊躇し、ひたすら目立たないように振る舞う女性も少なくなく、社内のエレベーターの中で最高経営責任者(CEO)と乗り合わせることを恐れる女性もいるという。
 
この結果か、米国における男女間収入格差は意外と大きく、例えば女性が54%を占める法律分野でも、女性の収入は、男性(約138000ドル)の半分にも満たないという。
 
ポスト工業化時代を迎えた先進国で、IT産業や芸術、金融、法曹界など、高度スキルを持った新階層「クリエイティブクラス」は、米労働市場の3割(約3600万人)に当たり、一般的な米国人の年収の60%増を稼ぎ、失業率も全米平均の半分であるが、52.3%を女性が占め女性の進出が顕著と言われているのに、男性の平均年収は、女性(約48000ドル)の70%増に当たる約82000ドルに達するという格差があるらしい。 
 
ところで、先に挙げた、「謙虚すぎること」「要求しないこと」「目立たないようにすること」「黙っていること」は、広く日本人の特性ともいえ、グローバルな世界で中々日本人が表に出てこない理由と言えるのかもしれない。
 
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