ボストン コンサルティング グループ日本代表御立尚資さんのブログで紹介されている、ISLというリーダー教育、社会啓発を目的とするNPO(非営利組織)の理事長野田智義氏の「リーダーシップ・ジャーニー」という捉え方は面白い。
「偉大なリーダーの多くは、生得的にリーダーで『あった』のではなく、リーダーに向かっての旅(=ジャーニー)を通じて『なった』ものである。」
「生まれながらの資質の影響もあろうが、いかに『何かを達成したい』と言う思いを抱き、そのために歩み続けていくか、ということの方が重要。」
「ガンジーやマザー・テレサ、あるいはマーチン・ルーサー・キングといった偉人たちも、幼少のころはごくごく普通の、あまり目立たない子供であった。
すなわち、偉大なリーダーは、必ずしもリーダーたるべく生まれついたわけではなく、多くの人が、志と努力次第でリーダーたり得るはずだ。」
例えば、幕末の黒船来航から明治維新のような国難に際しては、その時点で既にリーダー層だった人たちの中から、リアルタイムでその克服を率いるリーダーが選ばれることになるが、その後の新時代を本格的に構築し、それ以前とは全く別次元の国や組織のあり方を作り上げていくのは、「青少年期に、大きなチャレンジを経験した人たち」であり、その中で「志を抱き、それに向かって行動する中で、リーダーとして磨かれていく人たち」であるのは間違いない。
ペリー来航時に、木戸孝允19歳、井上馨17歳、山県有朋15歳、伊藤博文11歳であり、誰もが、まだリーダーの地位にはほど遠く、大半は何者でもなかったわけである。
第2次大戦後のリーダーたちも同様で、国を揺るがす大きなチャレンジの中で、何かを感じ、自らが何をなすべきかについて、深く考えを致し、やはり困難を通じて大きな志を抱いたのだろう。
今回の、1000年に1度とも言われる大地震、大津波による数万人の死者・行方不明、今も進行中の原発・放射能汚染による東日本の壊滅的被害は、国難と言うべきものであり、逆にこのような事態を肌身に感じた世代の中から、「志を抱き、それに向かって行動する中で、リーダーとして磨かれていく人たち」が生まれてくる期待がある。
