最近ZDNETに、仕事にも慣れ、さらに上の段階に上ろうとする時、これまでの仕事の仕方や判断の方法を見直し、思い切って変革することで、劇的にパフォーマンスが向上することがあるとして、そのヒントが掲載されているが、参考になる面もありそうなので整理してみたい。
 
(1)まず、前提を疑う
物事は、そのスタートラインが肝心で、出発点で、誤解が生じていると、本来、目指すべきゴールにたどり着けず、求める成果も得られない。
大切なのは疑問を感じたら、それを言葉に出して周囲に問いかけることであり、間違いを恐れて日和見を決め込んではいけない。
 
(2)思考や情報を書き留めて整理する
読んで知るだけではなく、自らメモとして書き留め、整理する必要がある。
 「整理」をするということは、能率の問題だけではなく,思考のための障害物を取り除き、知的な生産が行える環境を整えるということになる。
 
(3)リアリティに対するセンサを研ぎ澄ます
インターネットでの情報収集は効率的だが、これにばかり頼っていると、物事の一面しか見えなかったり、逆に情報があまりにも膨大で、全体像がつかめなかったりすることがある。
ときには実際の体験を通してアナログな感覚を取り戻すことも必要である。
 
(4)引き出し役になる
引き出し役は、トークショーの司会者のようなもので、打ち合わせや会議の席でも、分担した自分たちの進捗をそれぞれが報告するだけに終わらせず、みんなの意見をスムーズに引き出す役割に徹しなければならない。
プロジェクトに積極的に関わることで、新鮮な視点でプロジェクトを活性化することができるだけでなく、自分自身をも活性化するきっかけにもなる。
 
(5)ゲームのコマではなくプレーヤーになる
マネジメントに「反応」しているだけではダメで、「自分の意志と選択による行動」が必要であり、そのために、人間の先天的な能力である自己決定力を強化する必要がある。
 
(6)自分のオリジナルチームを結成する
会社で配属される部署やセクションは、いわば「人事的にあてがわれたチーム」で、企業に所属する限り、この人事的に編成されたチームの中で、腕を振るわなくてはならない。
日常の環境の垣根を超えて、情報交換や相談ができ、モチベーションが高まるような知的な刺激を与えてくれるチームを、自分がハブとなって能動的に作り上げることが大切であり、自分を取り巻く環境を自分自身がデザインすることで、世界が広がり、仕事のスタイルも変わってくる。
 
(7)未来に向けたストーリーを描く
問題を解決するためには、思考や情報を整理して、コンセプトやビジョンを導き出し、適切な形にして、わかりやすくその価値を伝えていく必要がある。
コンテンツからストーリーを作ることができれば、全体像が浮かび上がり、そこからさらに未来に向けたストーリーを描くことができ、示すべきコンセプトやビジョンはより明快になるはずである。
 
以上、当たり前と思われる点もあるかもしれないが、節目において、見直してみるには良い視点になっているのではないだろうか。
 
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