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EUの欧州委員会の承認がすみ、米OracleによるSun Microsystemsの買収がこのほど完了したというニュースが流れている。

Stanford University Networkの頭文字 SUN から名前ができたとおり、1982年スタンフォード大学で校内のネットワーク用のワークステーションを独自に開発したアンディ・ベクトルシャイム、スコット・マクネリ、ビノッド・コースラらがカルフォルニア大学バークレー校でBSD UNIXを開発していたビル・ジョイをメンバーに加え、会社を創立したのが始まりであった。

共同創業者であるスコット・マクネリーが、先月従業員に送った別れの電子メールの内容がメディアにも紹介されている。

在米ITジャーナリストの小池良次さんのブログにあるように、Sun Microsystemsは各種の優れた製品群を世に出してきたが、1996年発表のネットパソコンJavaStationなどは、パソコンの能力に大きく依存していた当時、ネットワークの向こうにソフトウエアを封じ込め、処理結果だけを表示するもので、クラウドコンピューティング端末の原型ともいえる商品であったが、「あまりに早すぎた」といえるだろう。

この商品の開発には、当時Sun MicrosystemsでCTO(最高技術責任者)を務めていたエリック・シュミット(現Google CEO)も深くかかわっていたし、いま、Googleがクラウド時代を切り開く姿には、Sun Microsystemsの革新的な企業文化が息づいているようにみえるというのは間違いないと思う。

スコット・マクネリー氏はメールで、「正直に言えば、このような手紙は創業者として書きたくなかった。私の魂であるSun Microsystemsは偉大で、いつまでも存続する企業であってほしかった。しかし、私は自分の会社を慕う気持ちよりも強く、市場原理と資本主義を愛している」と述べている。

この「市場原理と資本主義を愛す」が故という言葉は非常に重く、聞いてしびれるのは私だけではないだろうと思う。