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マーケティングの世界や事業を起こし展開する上で、シェアというのが結構意味を持っている。

通信のような少数寡占のケースを除き一般の業界では、マーケットシェアが10%を超えてくると、非常に強力だし、20%を超えると、普通はトップシェアで市場自体を支配できるようになると言われる。

このような常識的感覚でいると、1%のシェアなどあまり眼中に置かない。

ところが、最近、翻訳(マイクロトレンド 世の中を動かす1%の人びと)が出た、マークJ.ペンwithE.キニー・ザレスン著の“Microtrends. The Small Forces Behind Tomorrow’s Big Changes”では、これを誤り、勘違いと明解に論じている。

例えば、ヘンリー・フォード型の大量消費時代、何千人という作業員で1種類しかない黒い自動車を何百万台も製造していたのに対し、現在、米国で最も売れている自動車でも購入者はせいぜい30万人しかいないという。

現代は、小さなトレンドが大きな違いを生む時代といえる。

この小さな動きが新しい大きなトレンドになっていくというのではなく、全人口のわずか1%しか含まれない、目立たない小さなグループが、そのまま全体に大きな影響を及ぼす時代になっているという訳である。

いろいろ面白い数値例が紹介されている中に、「高齢の新米パパ」がある。

1980年には、父親が50歳以上の新生児は23人に1人だったのが、2002年には18人に1人にまで上がっており、50~54歳の男性では10%近く、子供が大学を卒業するときに父親が62歳に達しているなど当たり前のことになっている。

このようなトレンドは、米国のほかに、イスラエル、オランダ、英国、ニュージーランドなど多くの西側諸国で、実は見られる現象である。

高齢の父親には、育児書の購入はもちろん、スポーツや体力を使う遊びなどで代わりに相手をしてくれる人を必要としたり、自分の子供に介護をしてもらえないため、介護の支援が必要になるなど、新たな局面とニーズが生まれてくることになる。

このように、一寸、違う視点で世の中を客観的数値で捉えるというのは、やはり重要だと思う。