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団塊の世代周辺の自分の周りを見渡すと、一寸似通った動きをしていることに気が付く。

大体、2人前後の子供は学校を出て仕事に就いたり、結婚したりで、自宅を離れているケースが多い一方、結婚しても比較的近くに暮らし、親子、家族の絆がつながっている様子がある。

携帯電話の家族割に象徴されるように、生計の一部を共有し、子世代の奥さんが仕事を持っている場合が多く、孫の幼稚園通いを含め、親世代が育児をサポートしたり、家族旅行なども一緒という感じである。

このあたりを、野村総研が「2015年の日本」や「知的資産創造」3月号などにまとめて、一つの日本の新しい社会現象と紹介している。


結婚した若夫婦が双方の親・実家の近くに住み、同居というスタイルは取らないもののゆるやかにつながる家族形態「近居・隣居」をしながら、経済的・精神的に支え合うInvisible Family(見えざる家族)が今後も拡大していくと予想している。

これは、単に近くに住むだけでなく、生活、消費のあらゆる面で支え合うもので、親世帯が自分たちの住みなれた土地を離れても、子世帯のそばに寄り添って生活する点が目立つ。

子世帯の世代で、妻が仕事を持つケースが多くなり、子育てにサポートが必要な反面、退職後の自由時間が増える親世代は、こうしたサポートや日常的なコミュニケーションを通じて、何かあったときに助けてもらえるという安心感を得られる。

多分、昔は子供の数も多く、長男が結婚して親の実家に残るという社会通念が強かったのだろうが、近年の少子化と共に、長男・長女も仕事を求めて都市部に出てきてしまい、老夫婦が残されるため、自然な成り行きという面もあるし、親の世代がまだ年金面で裕福な環境にあることもベースにあるのだろう。

これらは、否応なく迫ってきている少子高齢化への、日本人の賢い生活の知恵と言えるかもしれない。