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情報サービス産業協会(JISA)の有賀副会長から次のような話が出ている。

「このようなビジネスモデルで、こんな展開を図ります。営業計画はこのようで、収支はこんなものです」などの説明を受ける。そこで「ところで詳細なシステムの設計と構築はどうするの?」と聞くと、「私は専門家ではないので、システムのことは良くわかりません。システム構築の専門家を雇ってやってもらいます」というような回答が多い。システムを使ってビジネスをするのに、構想のみ作って実行性を担保できていないケースが多いのである。

日本では、大学の学部でコンピューターサイエンスを学び、大学院はビジネススクールに行って経営を学ぶというような人材が少なすぎる。だから、理工学系の多くはビジネス企画を作るのが苦手だ。結果的に全体で見ると、文科系出身で構想作りのみうまくて実行性のない人が多くなる。それではいくらベンチャーを支援しようとしても、なかなかうまくいかない。もっとも、すばらしいコードは書けても経営センスがない人がいるのは事実だが、経営部分を補ってあげれば実行性は担保されている。

マイクロソフトのビル・ゲイツ氏は、高校生のときから州政府に交通量計測システムを納入したり、ポートランドの会社の給与計算システムをプログラム言語の「COBOL」で作成したりしていた。マイクロソフトの第一歩となった「アルテア8800」というコンピューター用の「BASICインタープリター」も自らコーディングしたものだ。オラクルのラリー・エリソン氏も初期のデータベースの設計とプロト開発は自分でやっている。

私の持論は、「技術系ベンチャーでは技術系創業者と経営補佐役のコンビがうまくいく基本」というものであるが、両者がある程度カバーし合わないとやはりうまくいかないのは当然ということになるのだろう。