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今年の文化功労者に、俳優の仲代達也氏らと共に作家の塩野七生さんが受賞とのニュースが流れている。

塩野さんは「ローマ人の物語」でつとに有名だが、それ以前の著作、「ルネサンスの女たち」、「海の都の物語(ヴェネツィア共和国の一千年)」や「わが友マキアヴェッリ(フィレンツェ存亡)」なども実に興味深い。
読むのに少々骨が折れるが、それだけに読み通した後の満足感、頭が整理され多少なりともクリアになった感じは得難い。

塩野さんは、学習院大学の出身だが、ちょうど学生時代が60年安保の時代でデモに参加した経験もあり、こういった体験がのちの歴史と分析の世界に何か影響しているのかもしれない。

塩野さんの書いた中に、「わが師は、人間とカエサルとマキアヴェッリ」というのがある。

「どれほど悪い結果に終わったことでも、それが始められた当初の動機は立派なものであった。」や「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。」とカエサルは言っている。

また、マキアヴェッリは、「天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」という言葉を残してくれている。