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仕事柄、各種のベンチャー創業者、経営者と会ったり話をする機会が多いが、非常に精力的で話をしていても圧倒されるようなキャラクターの人がいても、整理してみると軸足が定まっていないなどの例がある。
これは案外その企業の根本はなにかという点に関して曖昧であったり、現在はこうだが将来のステップとしてこうしていくといった明瞭さが欠けているケースが多いようである。

先ず最初にMission(理念・使命感)があるべきだが、これは要するに、その企業はなぜ存在するのか、存在の意義、目的は何かという点に尽きる。お座なりに、こういった活動を通して社会に貢献するなどということを掲げていると危ない。

次にVision(事業目標)がどれだけ具体的かが問題になる。これには、ビジネスをなす事業領域とその中の位置づけ(ポジショニング)と、企業にとって根本となるイノベーションをどういう仕掛けで実現していくかといった定性的な面が先ずある。
さらに、定量的な売り上げ、利益、ROA,ROEなどの目標を時間軸に対してどう設定するかがある。

これらのMission,Visionをどう実現していくか、具体的には、何が強みでどう経営リソースを使用していくか、競争・競合にどう勝ち抜いていくかの考え方、施策としてのStrategy(戦略)がある。
これには、ビジネスモデルとして、どう収益を上げ成長を維持していくかの仕組み作りが前提にあり、このビジネスモデルを成立させ経営目標を達成していくかの統一性をもった施策群でなければならない。

この下に戦術としての個別戦略がある。

事業計画のヒヤリングで物足らなさを感じるのは、根本に遡って聴いていくと結局この軸足が定まっていないため、本当に事業を立ち上げていけるのか、あるいは第二の創業を志している場合にその実現性、見通しの裏づけが弱いということのようである。
また、ベンチャーの場合は、創業者個人がこれを体現しているケースが大部分のため、その人となりが重要になってくる。