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10日間ほどで、米国南西部のグランドサークルと呼ばれる国立公園群を軽いトレッキングをしながら周遊し、合わせてラスベガスでステージを楽しむことが出来た。

最初に行ったのは、ユタ州南部のザイオン国立公園で、各種の巨石と岩山を楽しむことが出来る。
次いで、ブライスキャニオン国立公園で、尖塔群が特徴。
キャピトルリーフ国立公園も、奇妙な岩の格好が何とも言えない。
アーチーズ国立公園に行く途中コロラド川沿いのデッドホ-スポイント州立公園に立ち寄る。
アーチーズ国立公園には、今にも落ちてきそうにバランスを保っているバランスロックや、岩に大きな穴が開いたりアーチになったりしている北の窓(ノースウィンドウ)、南の窓(サウスウィンドウ)、二重の窓が特徴のダブルアーチなどの奇岩がある。
特に、デリケートアーチという奇岩には2時間ほど歩いてしかいけず、この季節の炎天下ではなかなかきつい。
さらに、ユタ州とアリゾナ州の境辺りに、ジョンフォード監督やジョンウェインなどの懐かしい西部劇で目に焼きついているモニュメントバレーがある。ここは、ナバホ族居留区で公園という形態をとっていない。
ジョンフォード監督がここを拠点に映画作りを始めたきっかけを与えたグールディング夫妻の宿を継いでいるグールディングスロッジに泊まったが、隣に、ジョンフォード監督愛用のディレクターチェアなどが展示されている。
グランドサークルの真打はやはりグランドキャニオンで、ここはヘリコプター、セスナ機なども含め色々な見方があると思うが、やはり、日の出、日の入りの風景と、何といっても、トレイルを下って歩くことではないかと思う。
時間と体力の関係で、適当な所まで下って戻ってきたが充実感は代えがたいものといえる。

拠点となるラスベガスは40度以上あり、各国立公園も標高が大体2000メートル前後で多少空気が薄い上、日中は30度、朝は10度以下と温度差が激しく、日ごろ運動もろくにせず、体が軟弱になっているのでかなりくたびれた。ひさしの長い帽子、サングラス、日焼け止めは必須品であり、水のボトルを持ち歩いてこまめに飲まないと熱中症というか、極度に乾燥しているので汗をかくという実感がないので、体が干からびてしまいそうになる。

ラスベガスでは、ヒルトンホテルで、2年前から常設のステージを張っているバリーマニロウの歌を聴くことができた。2ヶ月以上前に予約を入れたせいか、最前列より3列目という席で、間近に表情を見、声を聴け十分楽しめた。
座席は文字通り満員で、始まる前から一部でうたい始めるという熱狂的雰囲気であったが、最前列付近が空席でどうしたのかと思っていたら、開始直前にそろって現れ、周囲の人たちが、あれは誰それと話したり、声をかけたりしていたので多分有名なのだろうが、よく分からなかった。バリー本人が直後に登場し、まさに全員総立ちで迎えるという形で始まり、最後はやはり、「コパカバーナ」の大合唱で終わり、約1時間半があっという間に感じさせる内容であった。

ところで、バリーマニロウといえば、「歌の贈りもの」、「哀しみのマンディ」、「コパカバーナ」などのヒット曲が有名だが、色々活動の場を広げており、1984年一発録りによるジャズ、ブルースアルバム2:00 AM Paradise Caféや、サラ・ヴォーンやメル・トーメなどの伝説的ジャズ歌手とともにアルバムを録音したりしている。
今回のステージでも、一寸その片鱗をうかがわせてくれた。