
既に発表されている内容に、iPhoneでは、Googleの検索サービスや地図サービスを利用し、「Google Maps」から直接電話をかけることが可能になる点などが含まれている。
Googleの今後にとって、携帯電話がますます重要になるというのは間違いないだろうし、特にAppleはAjax(Asynchronous JavaScript and XML)のサポートを決めており、理想的なプラットフォームになるかもしれない。
AppleのiPhoneに関しては、相変わらず世界の関心が高いようで、NTTドコモの中村社長も協力体制に関しインタビューに答えて、「アップルが日本で参入するかどうかは分からないが,あれだけ人気のある端末なので,話があれば是非やりたい。」と言っている。
ところで、Googleといえば、 Nielsen//NetRatingsの調査によると、米国におけるウェブ検索シェアが56.3%になったということで、Yahooのシェア21.5%、続いてMicrosoft8.4%、AOL5.3%などを圧倒的に引き離しているが、相変わらずお騒がせな模様で、新サービス「Street View」に賛否両論が沸き起こっているらしい。
「Google Earth」で上空から撮影された画像を提示し、Street Viewで街角の光景を映し出し、サイバースペースでの顧客の行動を追跡するGoogleに対して「どこまでやれば気がすむのか?」という声が上がり始めたというわけである。
イギリスの活動家グループの評価では、Googleは「プライバシーに反する」企業であり、プライバシーの問題では20数件の主要ウェブサイト中最も評価が低いと報告されている。
Googleという企業のなりそめから、非常に素朴な発想でスタートしているが、これほど巨大で影響力の大きな規模になるとやはり何かと責任が問われるようになるのはやむをえない。
高速成長企業が自然と伸びが落ちていく一つはこのような社会的規制、ある意味では良識、常識による壁といったものがあるような気がする。
社会全体から見ると、この方が健全で好ましいのではないかとも思う。