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米国のあるブログ検索サービス会社の調査によると、昨年第4四半期で日本語ブログが世界で最も多かったという記事がITproに出ていた。

世界のブログ投稿数の37%が日本語によるもので、日本語のインターネット人口が英語などに比べマイナーな点を考えると驚くべき結果といえる。
よく言われる理由の第一は、日本には昔から日記文学や私小説が根付いており、性に合っているという点。
他にも、顔文字・アスキーアートなどの蓄積文化、分厚い中間層の余裕、「出る杭は打たれる」社会という目立つことが必ずしも評価されない中でインターネットの匿名性のもとに本音を吐き出せる点、圧倒的に普及している第3世代携帯電話からインターネットが非常に簡単に利用できる点などがある。

インターネットが普及し始めた頃、「これからはインターネットの時代だから英語がますます重要になる」といった意見をよく耳にした。これは、グローバルなコミュニケーションとして相変わらず正しいといえるが、アニメなど日本の強い領域も出始めており、多少閉鎖的ではあるがインターネット上の日本語も捨てたものではないというところか。

ところで、インターネットの黎明期から、ウェブ利用の普及に努めてきたリーダー的存在のデジタルガレージ伊藤穣一取締役によると、「ウェブ2.0」はすでに過熱状態に入っており、感覚では2-3年前に比べると、ベンチャーに投資する際の価格が10-40倍になっているかもしれないという話である。

また、これから10年先をにらむと、団塊の世代が引退し、ゲーム世代の人たちが社長になり、インターネット世代の人が課長になり、ケータイ世代が現場になることで、そうした世代の感覚が持ち込まれることになる。
特に、ゲームは学びのためのインターフェースとして向いており、米国などでもトレーニングとして使われだしているという。

インターネットへのアクセスを、PCからでなく携帯電話からするほうが自然という世代が多数派になってきた時、世の中の様子が一寸変ってくることと思う。
こんな所にも新しいビジネスの種が沢山あるのだろう。