
健康老人12か条というのがあって、その中にいくつか面白いものがある。
「よくかんで食べる」
歯周病は動脈硬化を起こりやすくし又進行を促進するらしい。
欧米の研究によると、脳梗塞の発生率は、歯周病のあるなしで2倍も差があるという。
さらに、噛むという行為で脳機能が維持・改善されるらしく、中年期から歯が抜け始めた人は年取ってから認知症になる確率が高いという。歯の数が少ないことが問題ではなく、噛まなくなることが問題で、意識して噛めば大丈夫ということなので若いうちから習慣付けるのが一番かもしれない。
「お茶をよく飲む」
緑茶を多く飲む人ほど長生きすることがデータでハッキリしているそうであり、さらに緑茶を飲む回数の多い人の認知機能低下の頻度が小さいという。
1日2杯以上飲む人では、週に3回未満しか飲まない人に比べ認知機能低下のリスクはほぼ半減しているという。
緑茶の成分であるカテキンには、神経細胞を保護・修復する作用のあることが動物実験で確認されているので、間違いないのだろう。
「アクティブな生活」
健康な老人が一般にアクティブに暮らしているのは、日常よく目にするところだが、原因か結果か分からないという面もある。
しかし、欧米の研究から、アクティブに暮らすことで認知症が予防できるらしく、そのメカニズムは、運動習慣による脳血流量の増加、精神的な刺激による脳の予備能の増加、達成感や自己イメージの高揚の効果など種々の説が出されているが、間違いはないらしい。
逆に言うと、不活発な生活を続けていると、認知症の発生リスクは高まってしまうことになる。
健康問題に関しては、先ごろの「発掘!あるある大事典」で不信感が強まってきているが、上で紹介したことは折り紙つきのものなので問題はないだろう。
見かけだけのアンチ・エイジングではなく、アクティブ・エイジングを一人でも実践し、人生を楽しく過ごしたいものと思う。