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CNETJapanの記事http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20341133,00.htmによれば、ニューヨーク市が、カメラ付き携帯電話を持った一般市民に呼びかけ、犯罪撲滅に協力してもらうことを計画しているという。

「ニューヨーク市のMichael Bloomberg市長は米国時間1月17日、2007年の所信表明State of the City Addressを発表し、新技術を導入する計画を明らかにした。この新技術は、911番(警察/消防用緊急電話番号)のコールセンターが、携帯電話やコンピュータから送信した画像や動画を受信できるようにするものだという。
 Bloomberg市長は、『犯罪行為を目撃したり、危険な状態の建物に気付いた場合は、911番に電話するか、ネットでNYC.govにアクセスして、画像を送信できるようになる』と述べている。
通報者は911番に電話をかけ、オペレーターにつながったら、写真を送る旨を伝える。それから通報者は電話を切り、オペレーターは通報者に写真を求めるテキストメッセージを送る。通報者はこれを受けて、写真または動画を添付して返信する。現在の携帯電話の技術では、通報者が音声通信を維持しながら911番のオペレーターに写真を送信することはできない。」

ニューヨークといえば、一昔前まで治安の悪さで有名だったが、1990年代半ばより、ジュリアーニ前市長が、また引き続いてブルームバーグ現市長が、犯罪撲滅のため市内のパトロール強化を徹底したおかげで、米国内人口100万人以上の10大都市(ニューヨーク、ロサンジェルス、シカゴ、ヒューストン、フィラデルフィア、フェニックス、サンディエゴ、サンアントニオ、ダラス、デトロイト)の中で最も犯罪率の低い都市となっている。

ニューヨーク市警発表では、確かに1993年から2002年までの10年間で、ニューヨーク市の犯罪認知件数が激減しており、例えば、殺人は1,927件から584件に、強盗は85,892件から27,127件に減っている。2006年の殺人は590人だったそうで比較的安定している。

また、治安が悪いとされるハーレムに、2階建ての高さの見張り台が設置され警官が立つことができ、また4台のデジタル・カメラも備え付けられている。これによりその周辺は、喧嘩などが少なくなり、静かになったという報道もされていた。

昔は、治安の悪いニューヨークとして怖くてなかなか歩き回れなかった印象が強いが、多少の生活の窮屈さを犠牲にして安全を手にしたという所か。
日本も最近の治安の悪化から各所にモニタカメラがつき出しており、同様に我慢しながら安全を得ていく必要があるのだろう。