
最新刊の本に「ウェブ人間論」があり、非常に面白い。
ベストセラー「ウェブ進化論」の著者である梅田望夫氏と、「日蝕」で学生時代に芥川賞作家となった平野啓一郎氏の対談で、ウェブ2.0の時代を踏まえて今後の世の中がどうなっていくのか、レベル高く、しかし極めて読みやすくまとまっている。
この中で、次のような一節がある。
ベストセラー「ウェブ進化論」の著者である梅田望夫氏と、「日蝕」で学生時代に芥川賞作家となった平野啓一郎氏の対談で、ウェブ2.0の時代を踏まえて今後の世の中がどうなっていくのか、レベル高く、しかし極めて読みやすくまとまっている。
この中で、次のような一節がある。
ブログの本当の意味は、何かを語る、何かを伝える、ということ以上に、もう一つあるのではないかと感じています。ブログを書くことで、知の創出がなされたこと以上に、自分が人間として成長ができたという実感があるんです。・・・・
ブログをやり始めて数ヶ月たったときに、オープンソースのことを書いたんですね。オープンソースで世界的に活躍している日本人というのが実は何人もいるんだけれども、そういう人の一人から「この部分は浅い」という内容の批判的なトラックバックをされたんです。最初は驚いたし、反発する気持ちも持った。でもその後、何回かやり取りをしているうちに、会ったこともない彼との信頼関係がネット上で醸成されるのを実感できた。
ブログをやり始めて数ヶ月たったときに、オープンソースのことを書いたんですね。オープンソースで世界的に活躍している日本人というのが実は何人もいるんだけれども、そういう人の一人から「この部分は浅い」という内容の批判的なトラックバックをされたんです。最初は驚いたし、反発する気持ちも持った。でもその後、何回かやり取りをしているうちに、会ったこともない彼との信頼関係がネット上で醸成されるのを実感できた。
最近「セカンドライフ」というバーチャルな世界がネット上で急速に成長しているが、自分の分身の生活も含め、ますますネットなしの生活が考えられなくなっているのは間違いないだろう。
ところで、梅田氏がグーグルを極めてエポックメイキングの存在と位置づけているのに対し、インフォテリアUSA社長でXMLコンソーシアム・エバンジェリストの江島健太郎氏が,ブログ上で、ページランクのアルゴリズムに関して、大学の一般教養レベルの初等数学をきちんと学んだ者であれば、アイデアそのものは極めて凡庸であることにすぐ気がつくし、将来無限に増殖する対象に対してあのアルゴリズムを適用しつづけることは、とてつもなく難しいチャレンジのはずである。
ノード数の加速度的な時間発展が加わると無理くさいぞということに気がついて、まともなコンピュータサイエンティストなら捨て去ったアイデアだったわけで、彼らはとびっきり世間知らずの、とびっきり優秀なエンジニアだったと論じているのも大変面白い。
ノード数の加速度的な時間発展が加わると無理くさいぞということに気がついて、まともなコンピュータサイエンティストなら捨て去ったアイデアだったわけで、彼らはとびっきり世間知らずの、とびっきり優秀なエンジニアだったと論じているのも大変面白い。