イメージ 1

以前紹介した「ウェブ進化論」にも紹介されているが、将棋の羽生善治という人の頭と表現の鋭さに驚かされる。
「ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれた点ですが、一方、高速道路を走りぬけた先では大渋滞が起きています」
情報を重視した最も効率の良いやり方でプロの一歩手前までは到達できるが、そこまで同質の勉強で辿り着いた者たち同士が競争を始めると、勝ったり負けたりで中々抜け出せず、又後ろからはもっと若い人達が追いついてくるわけで大渋滞となる。
そこで、「この大渋滞を抜けるには?」と考え抜き人間の能力の限界に挑戦しブレークスルーを果たしたものが更に先を望めることになる。
これは、考えてみると、将棋に限った話ではなくベンチャー企業にもそのまま通用する。
このとき、創業者の人間としての感性、器量の大きさなどがどうしても利いてくるように思えてならない。