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野村総研の”2010年のITロードマップ”が、今後のIT社会を考えるのに参考になるので簡単にご紹介したい。
これは昨年末発表され、野村総研のITコロキウムなど色々な場で紹介され、東洋経済から本にもなって書店に並んでいる。
まず、要素技術としてはIPv6、NGN(次世代IPネットワーク Next Generation Network)、グリッドコンピューティングなどネットワーク、端末やサーバ等の技術がある。
次にSOA(サービス指向アーキテクチャ)、オープンソースソフトウェア、セキュリティ関連認証技術等の情報システム技術。
更にブログやRSSフィードなどWeb連携・コンテンツ利用技術や、情報検索技術、データの意味を処理するセマンティックWeb技術など情報を活用する技術の関連がある。
2010年レンジの情報情報システムの特徴としては、ユビキタスネットワークと共に無数の端末、膨大な量のデータなど規模の拡大・膨張といった「数の増大」により、情報システムという仮想空間に「実世界モデル」を精密に作れるようになり、オートノミック(自律的)コンピューティングや自律型ロボットなど、処理をルールやシナリオとして設定し人間の介在なしに柔軟に対応できる「知を持ったIT」の出現等色々な姿が想定されている。
ネットワーク関連では、以前紹介した「Web進化論」が極めて適切に本質を示してくれている。