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ここ1ヶ月来の民主党のドタバタ劇を見ていると、何とも情けないと思っている人は多いと思う。
結局、自民党が長期政権を続けている訳で、改革への支持は強く自民党内の所謂守旧派はこの前の選挙で外部に出てしまったので、いいではないかという意見もあるかもしれないが、どうしても淀んだ水は腐るもので、基本的には権力は移動しなくては駄目だと思う。民主党の小沢氏が特にこの点を言っているのは正論と思う。今回の件で特に問題なのは、若手のリーダーシップにお任せしてしまった点で、中国でよく言われた老壮青のバランス、協力が必須であることを再認識させれられる。特に、老の世代の知恵や経験を上手に使うというのが中国に限らずCleverな人間の特性ではないだろうか。
ちなみに、勝海舟の語った内容を書き取った巌本善治編「海舟座談」にこんな一節がある。
田舎の議員が来て生意気なことを言うから、「馬鹿め、うぬらに分かってたまるものか」と怒ってやった。「お前に、おれが米の事を言っても信じやすまい、笑うだろう。おれに政治の事を言うのは、お前に米のことを言うようなものだ、こっちは、五十年来、政治で飯を食ってるものだ」と言ってやった。・・・どうして、もっと、ひどかろうと思っていたのだ存外だ。こんな、グズグズで済んでしまうのだ。おれは、こうなったら、こう、ああなったら、ああと、みんな考えて置いたのだ。それで、病気になってまでなって考えて置いたのだ。一言で治めるように皆用意がしてあるのだ。ナニ、この位の事は、何でもありやしない。・・・
海舟特有の口の悪さは別にすれば、難局を乗り切ってきたつわものの迫力があるではないか。