
梅田さんのArthur D.Littleコンサルタント時代に私の在職した会社でも関わりがあり、直接話を聞く機会もあったが、当時まだ30前位でも非常に冴えた人だという印象でした。その後、独立、シリコンバレーに移住し、米国というより世界のITビジネスの最前線に身を置き、活動されている。
今回の本は、数年前ぐらいからインターネットを基盤とする環境が、Web2.0という段階に移行したと言われている状況など最新の分析を紹介しているが、たとえば、「ロングテール」というのも面白い現象です。普通の一般常識の世界では所謂80:20の法則というのがあり、例えば一般の本屋さんでは、全体の売り上げの80%が上位20%の書籍の売り上げで成り立っている。所が、Amazon.comでは売り上げの1/3(最初の分析発表では半分以上)が売り上げランキング13万位以下の常識ではゴミとみなされる書籍で成り立っている。又、アップルのiTMS(iチューンズ・ミュージックストア)の100万曲以上の曲で1回もダウンロードされなかったものはないらしい。ロングテールを更に徹底して掘り起こそうとしているのがGoogleのアドセンスのビジネスというわけである。
このようなネットのあちら側のビジネス(ネット世界)を従来ビジネスのこちら側(リアル世界)では不可思議、奇妙、ミステリーで理解しがたい面がある。丁度これは、ニュートン力学の世界から量子力学の世界を見た時と同様だと言っている。「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」というのが次の10年への3大潮流で更にこれらが相乗効果を起こし下記のネット世界の「3大法則」というリアルな世界では成立し得ないルールが支配する。
/世了訶澄∩澗里鯰轤廚垢觧訶世らの世界理解:ほぼ不特定多数無限大顧客を対象に考える
▲優奪半紊忘遒辰真祐屬諒身がカネを稼いでくれる新しい経済圏:Googleのアドセンスなど
(≒無限大)X(≒ゼロ)=Something:消えて失われいったはずの価値の集積
こうしてBlogを書いているのも、ネット世界に身をおき何とかあちら側の世界に近づきたいとの思いからかも知れません。