総務省は新たに「020」で始まる14桁の番号を使って、2020年にも機器間の通信で使う携帯電話の番号を100億個追加する。IoT機器向けはこの14桁の番号に統一していく方針という。番号の数は現在の8000万個の125倍になる。総務省の有識者会議が6月に報告書をまとめ、20年中にも追加するようだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44690850R10C19A5MM8000/?fbclid=IwAR0PNN4TDguU-GKxv2alFqidP9nQzxeLUdE4XElWqByprO6OZIrll6_klFQ

 

 

 

・通信各社は番号の増加に対応するシステム投資をし、次世代高速通信「5G」を生かしたIoTの普及に向け基盤整備を急ぐことになる。

 

・国内では来春、現行の方式より最大で100倍の通信速度を発揮する「5G」の商用サービスが始まる予定だ。5Gの普及によりデータのリアルタイムでの収集や分析がさらに高度になる。自動運転や遠隔医療、工場の自動化など幅広い分野で応用が広がる見込みだ。

 

・携帯番号は「070」「080」「090」で始まる11桁が一般的で、IoT機器向けは17年ごろから「020」で始まる番号に移行している。「020」は8000万個が使えるものの、すでに機器用に通信会社へ3000万個以上を割り当て済みだ。22年中にも足りなくなる恐れがある。

 

・英調査会社IHSマークイットによると、IoT機器の数は17年時点で世界で275億個あり、20年には403億個まで増える見通し。総務省は100億個を追加すれば当面は対応できるとみる。100億個はフランスの携帯番号の数と同じ規模で、国際的に見劣りしない水準になるという。

 

IT起業研究所ITInvC代表 小松仁