1月に第144回芥川賞に選ばれた「苦役列車」が韓国でも出版されます。
出版に合わせて作者の西村賢太さんが5日、ソウルのプレスセンターで記者歓談会を開きました。
「苦役列車」は自らの体験をつづった私小説。性犯罪者の父を持ったために社会から阻害され、
日雇いの肉体労働を続ける若者の様子や心情を描いたとのこと。
歓談会で西村賢太氏は芥川賞の受賞について、「7年以上、小説を書いてきたが、
ようやく注目されるようになり感謝している」と述べました。
「苦役列車」というタイトルについては、主人公が経験した人生の「いたずら」を表したとし、
その「いたずら」によって底辺に落ちていった絶望を描いたと説明しました。
父の犯罪によって人生をゆがめられ、自暴自棄になって暴力事件を起こして
収監されたこともあるとのこと。家庭を破滅に追いやった父を恨んだが、
「父を題材に小説を書けたから、いい面もあった」と振り返りました。
自らの小説が韓国で出版されることについては、「窮地に追い込まれた人や底辺に落ちた人に
勇気を与えることができれば」と語ったとのこと。
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