映画『MOTHER マザー』

大森監督だし、長澤まさみさんだし、で、公開2日目に早速🏃

いやー、長澤まさみさんの怪演が凄かった

そして、まず、
(描かれている人たちを)良いとか悪いとか、そんなことをジャッジする映画ではないと思った
好き嫌いが分かれる作品だな、と、思うし、
ジャッジしたがる人は観ない方がいいと思った
あと、親子関係になんらか抱えてる人も観ない方がいいと思った(辛くなりそう)
あるがままを一旦受け止められる人、人の幸せのかたちってそれぞれなんだよな、と、思えないと、結構辛くなりそう

映画としてよくできていると思うが、だからこそ、まったく救いのないストーリーに気分が悪くなるかも
私はそこまでではないけれど、感情移入しやすい人は疲れそうだなぁ、と、思った

最近の邦画にありがちな、
「色んな人の意見を聞きすぎて、盛り込みすぎて方向性が謎に…」みたいなことがなく、
こんな映画が作りたかったんだろうなぁ、と、いうのが伝わってくる、ブレのない作品だと思った
ただ…観る人を選ぶというか、好き嫌いが分かれる作品だな、とは思った

語られていないところが多くて、分からないところも多いが、余白を想像に委ねる映画は嫌いではない
疑問は多いが、全てを説明する映画が正解とも思えないので
そもそも、他者のことなんか、分からないことだらけだしね

主人公の秋子にはまったく共感できないし、息子の周平にもまったく共感できなかったけれど、
まあ、こういう人たち、いるんだよね…と、知れたことが引き出しが増えた感じ

個人的には、長澤まさみさん、阿部サダヲさん、皆川猿時さん、木野花さん、仲野大賀くん、夏帆さんなどなど、舞台でお見掛けする俳優さんが出られていたのが嬉しかったし、
息子役の奥平大兼くんもとてもよかった


本作の親子は超特殊だとしても、
子どもに執着している母親て、多いよね、て、思った
愛情に見せかけての、執着や束縛で子どもに接している母親は少なくない、と、思う
子どもの進路を決めたがる、趣味嗜好、思考にも意見する
自己主張する子どもに「反抗期」と言いたがる

劇中「子どもは私の分身」みたいな台詞があって、そう!そうなんだよね、そう思ってる母親って少なくないよね、て、思った
自分と子どもは別人格、て、思えない、なかなか気付けない母親が多くて…

まわりの「お母さん」たちと話していると、あまりに自分と違って、違和感ばかりなり…の二十数年なり…

などなど、世の「お母さん」たちのことにまで思いを馳せ、心の中に色々なものが残り、色々と考えてしまう作品だった

万人向けする作品ではないと思うけれど、気になってる方は一度ご覧になってみたらよいかと…

2050/7/4

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