映画『Fukushima 50』

この題材で映画を製作・公開できたことを、まず評価したい
しかも豪華キャストで撮影できたことも素晴らしく
(キャストが大きな基準になる人が多いと思われるので)

ネットの映画レビューを読んでいると、「事実と違う」と、いうワードを見掛けたが、
ドキュメンタリー映画だとは謳っていないので、そこは気にならなかったかな…

ただ、レビューで度々見掛けた「ノンフィクション」というワードは気になった
この作品は、ノンフィクションではなく、「事実を基にしたフィクション」という部類かと思われ

よい映画だと思ったが、いくつか気になることはあった…が、そこを差し引いてもそれでも観る価値のある映画だと思った

少なくとも事故を「知る」入り口としては十分な出来かと
この映画をきっかけに過去のNスペなども観てもらえたら、なおよいかな、と、思った
(3/12、BS1でNスペの再放送あり)


渡辺謙さんも佐藤浩市さんも、さすがの存在感!

個人的には、大画面でも美しい篠井さんの、細かい表情が素晴らしいと思った😌


公開日は、3.11を意識しての3/6だったのではないかと推測するが、
公開時期がちょうどコロナ禍と重なったので、
映画館へ足を運ぶのを躊躇った人が多かったのではないかと思うし、
4月に入ってからは緊急事態宣言で映画館が休館になってしまったので、
映画館で観た人は(普段の想定よりも)少なかったのではないかなぁ、と…それが残念


Fukushima 50(2019年製作の映画)
上映日:2020年03月06日 / 製作国:日本 / 上映時間:122分

【あらすじ】
2011年3月11日午後2時46分に発生し、マグニチュード9.0、最大震度7という巨大地震が起こした想定外の大津波が、福島第一原子力発電所(イチエフ)を襲う。
浸水により全電源を喪失したイチエフは、原子炉を冷やせない状況に陥った。
このままではメルトダウンにより想像を絶する被害をもたらす。
1・2号機当直長の伊崎ら現場作業員は、原発内に残り原子炉の制御に奔走する。
全体指揮を執る吉田所長は部下たちを鼓舞しながらも、状況を把握しきれていない本店や官邸からの指示に怒りをあらわにする。
しかし、現場の奮闘もむなしく事態は悪化の一途をたどり、近隣の人々は避難を余儀なくされてしまう。
官邸は、最悪の場合、被害範囲は東京を含む半径250㎞、その対象人口は約5,000万人にのぼると試算。それは東日本の壊滅を意味していた。
残された方法は“ベント”。
いまだ世界で実施されたことのないこの手段は、作業員たちが体一つで原子炉内に突入し行う手作業。
外部と遮断され何の情報もない中、ついに作戦は始まった。
皆、避難所に残した家族を心配しながら―

【監督】
若松節朗
【脚本】
前川洋一
【原作】
門田隆将

【出演者】
佐藤浩市 渡辺謙 吉岡秀隆 安田成美 緒形直人 火野正平 平田満 萩原聖人 吉岡里帆 斎藤工 富田靖子 佐野史郎 堀部圭亮 小倉久寛 石井正則 和田正人 三浦誠己 須田邦裕 金井勇太 増田修一朗 堀井新太 邱太郎 池田努 田口トモロヲ 皆川猿時 小野了 天野義久 金山一彦 金田明夫 阿南健治 伊藤正之 小市慢太郎 矢島健一 段田安則 篠井英介 前川泰之 津嘉山正種 中村ゆり ダンカン 泉谷しげる ダニエル・カール