太陽でスーパーフレア(大規模爆発)が発生し、地球が壊滅的ダメージを受ける可能性がある、、、という記事が出てた。
日本の研究グループが発表したもので、その解析結果が世界中に波紋を広げてるというのだが、どうも胡散臭い。
この手の地球規模の壊滅論は、日本よりアメリカの学者が得意とするところ。
欧米でよくやる手法としては、マスメディアを利用して大々的に報じることで世間の注目を集める。
これで学者としての名前を世に知らしめることになる。
と同時に、講演や関連書籍でボロ儲け。
ついでに更なる研究資金を国や企業に投資してもらおうというもの。
日本の場合は、そのへんの事情は把握してないけど、ネタの見出し「人類滅亡の危機が迫っている! 太陽のスーパーフレアで地球に壊滅的」を見る限り、眉をしかめたくなってしまう。
過去にアメリカの探査衛星が観測したところでは、太陽に似た約8万3000個の恒星のデータを解析した結果、148個でスーパーフレアが起こってるとされている。
これまでスーパーフレアが起こる原因とされていたのが付近のガス惑星との関係。
けど、今回、日本のチームが解析したところによれば、先の148個の恒星付近でガス爆発は確認されなかったとか。
で、ナンダラカンダラ、、、と、新仮説を説いてるのだが、それはそれでいい。
けど、データとして解析した例が約8万3000個の中の148個。
数字的には、0.17%。
つまり、500分の1にも満たないもの。
しかもそれだって、仮説が正しければの話。
ちなみに、数学的には、それで十分に信頼できるらしいことは知っている。
けど、イマイチというかイマ9(限りなく10に近い9です)疑ってるのは、そもそもの太陽に似た約8万3000個の恒星というものの信憑性。
この手のトリックでよくみるパターンは、仮説に都合がいいデータを意図的に選んで確率を引き上げると言うもの。
学者レベルでは、大変なことなのかも知れないが、少なくともメディアが報じる人類滅亡の危機って言えるほどのものなのかどうか。