第77回 正倉院展
2025年10月26日に 奈良 第77回正倉院展に行ってきました
毎年開催される正倉院展に出かけるようになってから15年,
いつも通り 私は朝自宅を出発、一方妻は別室で高イビキのまま。数年前までは寝床からでも「行ってらっしゃ~い」ぐらいはあった。それがこの変わりよう、お寺参りもかねて出かける私にはバチ当たりと思えて、思わず「南無阿弥陀仏!」と合掌・・・・・出ぱ~つッ!!
午後、 奈良に到着。 正倉院展会場の国立博物館のある奈良公園・ 東大寺周辺は修学旅行生やインバウンドで昨年以上に人が多く、うんざりの感。高市首相は神の遣いである鹿をヒッぱたく観光客がいると怒っていましたがそのような人は見かけませんでした。ただ何となく鹿達は疲れ気味で鹿せんべいに興味を示さないような鹿クンが多くなったように思えました。(鹿クンもおもてなしに疲れているのかな)
東大寺法華堂(三月堂)で不空羂索観音(国宝)にお参り・読経。拝観料が大幅アップ(500→800円)になっているのはオドロきました。この後のいずれの寺の拝観料もワンコインというところはなく800~1000円でした。拝観料も物価高に直撃されています。
鹿クンの後ろが会場の奈良国立博物館
15 時から 正倉院展 会場へ移動、コロナ以降 入館は予約のみで当日売りのチケットはなく また日時指定なので 2列目から人の頭越しに覗き込むような必要もなく インバウンド諸氏も見かけずゆっくりと鑑賞できました。
正倉院展の見どころを、2.3点私流ヤブニラミ歴史で紹介します。
①瑠璃杯 附 受座(るりのつき つけたり うけざ)
遥るかシルクロードを通って、ぺルシャからのガラス、中国で金属製の脚、が付け加えられそして天平の日本へ。
瑠璃色に輝くガラスの杯、表面に円環を張り異国情緒にあふれた杯
スバラシイ杯です。超神秘的です。
聖武天皇/光明皇后はこれでワインをのまれたのかな。
私も飲んでみたい。焼酎のお湯割りを。
縁に天皇や皇后の唇の跡でもと必死に探しましたが見つかりませんで・し・た。
②鳥毛篆書屏風(とりげてんしょのびょうぶ)
色彩豊かに篆書と楷書を交互に配置した屏風(全幅6枚)です。
篆書の部分には羽毛を貼り付け金箔が散らされています。
君主としてどうあるべきかを示した格言が書かれており、聖武天皇が日々6枚の屏風をぐるりと眺めつつご自分を戒められた情景が浮かんできます。。
私も自分の部屋の壁にベタベタと「今日もがんばろう」とか「老人体操要領」などを貼って戒めているのですが・・・・ねェ。
③木画紫檀双六曲【双六盤】(もくがしたんのすごろくきょく)
木画と呼ばれる寄木細工技法を使い、様々な文様が施され豪華な装飾
がされた局です。
象牙製の双六頭(すごろくとう・さいころ)双六子(すごろくし・駒)もありました。
聖武天皇×光明皇后が対局された双六盤です。
双六といっても今日の遊び方と少し違うようです。
よく見ると盤の端にキズが見えました。お二方のどちらかの負けが続きイライラしてサイコロをぶん投げたキズかな。いいえお二方共そのような振舞いをされるハシタナイ方ではありません。雑な我が家ならきっと妻の方が投げつけるでしょうが・・・。ちなみに、光明皇后の筆跡はとても堂々としたしっかりした字ですから優しい上に男勝りのしっかりした方だったと思います。 さて、罰ゲームはなんだったんでしょう?
15年も正倉院展に通いましたが、1300年前のシルクロードに思いをはせながら、天皇家に守られた素晴らしい宝物ばかりです。
§ 日本国家発祥の地へ(2025/10/28)
≪纏向遺跡辻地区→ 周辺の古墳 (石塚・勝山・東田大塚古墳など)→箸墓古墳→ホケノ山古墳 →渋谷向山古墳(景行天皇陵)→行燈山古墳(崇神天皇陵)→黒塚古墳・資料館≫
ヤマト王権発祥の地をこの眼で確認すべく纏向遺跡(まきむく)など古墳巡りをしました。
古代史・古墳時代では≪謎の4世紀≫の大論争があります。
卑弥呼の後(3世紀後半)~5世紀初めまで日本(当時は倭(わ))のことがわからないのです。この時期、倭には文字がなく中国や朝鮮の文献で確認するしかないのですが、倭についての記述が上記の期間、中国の文献からすっぽりと我が国の歴史が抜けています、一方卑弥呼の後(266年壱与が晋に使者を送った後)、5世紀にフタを開けてみればその間、倭には複数の大王が生まれ、その証に前方後円墳が全国的に展開されこの期間に日本国内で国家が成立し始め、ある程度組織(国家)ができたらしいことはわかるのですが、いつ・どこへ・どのような過程を経て成立したのか全くの「謎」なのです。
日本国家の成立過程がわからない上に天皇の出自までハッキリしない為学会では喧々諤々・百花繚乱の古墳時代歴史論が戦わされている現状です。
曰く、九州の勢力が王権を打ち立てた /地元大和の勢力が発展した /出雲など地方豪族の勢力が共同して王権をつくった/ はたまた 朝鮮から王朝がやってきた などとの 説が学会で展開され論争になっています、
最近、3メートルぐらいの蛇行剣が富雄丸山古墳で見つかって話題になりましたがこの古墳が丁度謎の4世紀の時期の古墳にあたるからです。
そんな中、平成20年にここ奈良桜井JR巻向駅(まきむく)近くに3~6世紀に至る複数の居館の跡、古代国家にふさわしい複数の建物群跡が見つかり、すわ卑弥呼の居館だ! ヤマト王権発祥の地だ!と喧伝されるようになりました。 未だ 論争中ですが ただここが発祥の地としても なぜこの場所でなければならなかったのだろうかという新疑問が出てきますが・・・
こんな建物があったと予想されています
建物群跡ですから、広いところを想像していましたが、周りは住宅にとりかこまれて意外と狭く感じました。
暫し、1700年前卑弥呼がここで鬼道(呪術)を行い家来どもが政治を執行している情景を想像しながら古代史にふけりました。
卑弥呼の呪術の声が三輪山からの風に乗って、かすかに聞こえてきた気がしましたが・・・〇△◆※・・・・
天気も良く 清々しいハイキング日和の中、この後いくつかの古墳をめぐりました。
§ 斑鳩(いかるが)は 私の「奈良にハマる」原点(2025/10/27)
≪法隆寺(西院伽藍・大宝蔵院・東院伽藍夢殿)→中宮寺→法輪寺→法起寺→薬師寺-唐招提寺)
20代後半のころ、仕事や人間関係で悩んでいた時,ココを訪れ,宝物館で高さ50cmぐらいの怒りに満ちた顔の仏様(明王さま?)の前に立った時、彼は私の「心」を憤怒の形相で睨みつけ
≪お前!何しに来た?!バカヤロウー、いつも悪い事ばかりしやがって‥‥まぁよい、許してやる≫
と怒鳴られ・優しく包み込んでくれました。
≪スンマセン≫と言ってその場を離れましたが・・・・・
(本当です。確かにそう聞こえました)
以来、仏様を美術品というだけでなく信仰の対象として信頼・拝むようになったのです、
法隆寺や薬師寺・唐招提寺は修学旅行の定番コースで 中学生や小学生の団体やインバウンドなど、人が多かったですね。
法起寺 コスモスがあでやかでした
§ 朱印帖が見当たらずパニック
薬師寺で朱印帖を出そうと思ったら、手元にない!
一時はパニック、大切なモノがない! あの世へ携行する大切なモノがない! 青ざめていました。
どうやら、前の法起寺でお参りの際入り口で朱印帳を預けたのですが お参りが終わった後朱印帖を受け取ることを忘れたまま 薬師寺に来たようです。 法輪寺に問い合わせるとあるとのこと・・・ 後日 宅急便で送ってもらうこととし、ことなきを得ました。
昨年も正倉院展旅行で、気が緩んだのか銀行キャッシュカードと運転免許証をなくし 金銭の被害はなかったもの心のダメージは大きく今年はより 慎重にと旅行に出発したはずなのに大切な朱印帖を忘れるとは。 毎年毎年 認知度の進む実体がより顕わになりつつあると思ったことでした。
§ 平城京へ (2025/10/30)
1年ぶりの 平城京は すでに完成の朱雀門・大極殿に加えて 大極門(南門)と東楼が完成していました。まもなくオープンする事でしょう。隣接する西楼は建設を始める準備中でした。
大極門は大極殿の対面にある南門でこれで大極殿広場の全体像がハッキリしてきました。
朱雀門から見た大極門(南門)中央
右は東楼 左は建設中の西楼
楼門では物見やぐらあるいは貴族の宴会が行われたということですが 建物の両側は壁で前後は全くの素通し。扉があるわけではなく奈良のような寒いところで宴会などできないはず、布やすだれを掛け寒さに震えながら鍋でもつっついたのでしょうか。
また、新年などの朝賀の儀式の際 大極殿広場(300×200m)には1000人ぐらいの貴族や家臣が集まり整列し行われるのです。このデッカイ広場では 最前列の人でも 3m 以上の高さの大極殿内にいらっしゃる天皇を見上げてお祝いを申し上げ、 300m ×200m の広場では後方の貴族はまるで野球を外野席の一番後ろから見ているようなので、儀式がうまく執り行われたのか不思議でなりません。きっと後ろの飛鳥人は寒い中ブツブツ言って参加していたのに違いありません。
§ 歩いた!歩いた!4日間 6万5千歩
昨年はこのぐらい歩いてもても平気だったはず、それが今年は、膝、腰が
4日間でガタガタ。息もタエダエ状態。
日頃鍛えているつもりでも、齢をとればとるほど1年で衰えを押しとどめられない状態になったのか。
正倉院展鑑賞に体力的にもいつまで続けられるのかなと臨んでいる今回は、旅の途中で身体の問題だけではなく 認知度もどんどん悪くなってきていることを如実に感じます。
一方 否、否、否・・・今回予定したが疲れて行けない所もあったのでそれを来年の糧・目標として来年まで”ナントカ生きていよう”と思った正倉院展鑑賞旅でした。







